楽天・内 直球の白Tシャツ&変化球の柄シャツ “彼女との初めての野球場デート”テーマにコーデ

[ 2023年5月23日 06:30 ]

センスを問われるアイテムを駆使したファッションの楽天・内(撮影・篠原 岳夫)
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 おしゃれで流行に敏感なプロ野球選手を取り上げる企画「NPB MEN’S CLUB」。「春・夏コレクション」の今回は楽天の高卒3年目右腕・内星龍投手(21)だ。クールなマスクに1メートル90の長身で女性ファンの人気も急上昇中。「Z世代」らしい感性で、ファッションへのこだわりなどを語った。(取材・重光 晋太郎)

 ――まずは本日のファッションのテーマを教えてください。
 「はい。“彼女との初めての野球場デート”という設定で洋服を選びました」

 ――ポイントは?

 「白のTシャツとジーンズのシンプルな組み合わせなので、アウターのシャツはペイズリーの柄物でアクセントをつけてみました。Tシャツをインすることで、ルーズになりすぎないようにしています」

 ――普段からゆったりしたサイズが多い?

 「そうですね。ストリート系の服が好きで、基本はオーバーサイズです。白のTシャツも好きで、清潔感を出すためにも、どこかに白いアイテムは入れたいですね」

 ――昔からファッションに興味があった?

 「プロ1年目までは全く興味がなくて、こだわりもなかったです。でも、今はめちゃくちゃ好きです」

 ――興味を持つきっかけは?

 「チームメートで先輩の安田さんと西垣さんの影響です。お二人は凄くファッションへのこだわりが強くて詳しいので」

 ――最新の情報をチェックする方法は?

 「基本はTikTok(ティックトック)です。インスタとかSNSでも、これはどこのブランドの服だというのが書かれていたりするので」

 ――お気に入りのブランドは?

 「最初はステューシー(※1)から入って、最近は安田さんに教えてもらったワコマリア(※2)が好きです。4月24日が誕生日だったんですが、安田さんにワコマリアのサングラスをプレゼントしていただいて、めっちゃうれしかったです」

 ――コロナ禍で外出する機会が限られていた。

 「昨年までは、ほとんどどこにも出かけなかったのですが、今年は規制も緩和されたので月に1、2回は仙台市内に買い物に出かけるのがオフの日の楽しみになっています。いつも安田さんと西垣さんと一緒です」

 ――自分の中でこだわりのポイントは?

 「ハイブランドというよりは好きな服を着て、自分の色をどうやって出せるか。地元の友達と会った時に“オシャレになったね”って言ってもらえるとうれしくなります」

 ――今後、狙っているアイテムは?

 「洋服だけじゃなくて、アクセサリーにも興味があります。つい最近はSOPHNET.と金子眼鏡がコラボした、だてメガネ(※3)を買いました。今はブレスレットを探していて、頑張って1軍で結果を出したら、エルメスのシェーヌダンクル(※4)のブレスレットを自分へのご褒美として買えればと思っています」

 ※2 元Jリーガーの森敦彦氏、石塚啓次氏が03年に立ち上げたアパレルブランド。「WACKO MARIA」とはラテン語で「へんてこなマリア」という意味で、武骨で色気のある男性像をコンセプトに掲げる。主なターゲットは30代前半で、アロハシャツやレオパード柄が人気。

 ※2 元Jリーガーの森敦彦氏、石塚啓次氏が03年に立ち上げたアパレルブランド。「WACKO MARIA」とはラテン語で「へんてこなマリア」という意味で、武骨で色気のある男性像をコンセプトに掲げる。主なターゲットは30代前半で、アロハシャツやレオパード柄が人気。

 ※3 大分県出身のデザイナー・清水浩文氏が立ち上げた「ソフネット」が、福井県鯖江市で1958年に創業した老舗「金子眼鏡」に製作を依頼。鯖江市は日本の眼鏡生産の約90%を占める「めがねの町」として有名。シンプルなデザインで定価は3万~4万円。

 ※4 1938年に発売されたシルバーチェーンブレスレット。「錨(いかり)の鎖」という意味を持ち、ブランドのイニシャルマーク「H」がチェーン状に連なる。1コマの大きさは9~24ミリの間で5サイズを展開。SNSで人気に火がつき、予約から購入まで1年程度かかるとされる。

 ◇内 星龍(うち・せいりゅう)2002年(平14)4月24日生まれ、大阪府出身の21歳。小学2年から野球を始め、履正社では2年から投手に転向。公式戦での登板は3年夏の2試合のみも、甲子園合同練習会で最速147キロを計測。20年ドラフト6位で楽天入り。プロ初登板は今年4月9日ロッテ戦で、同23日の日本ハム戦でプロ初勝利。父・文武さんは社会人野球・ヤマハで外野手としてプレー。1メートル90、88キロ。右投げ左打ち。

 【ほのかCheck】かなり派手な柄のシャツがインパクト抜群ですね。この手のアイテムは、なかなか着こなすのが難しいもの。でも内さんは凄く似合っていると思います。色の系統をベルトと合わせることで全体の統一感が出ていますし、最もポイントになっているのが純白のインナー。この上に着ることでシャツの柄がより際立ち、目が行きやすくなります。このシャツが主役のコーデなんだと分かりやすいです。柄自体はスカーフやネクタイに使われる「ペイズリー」ですね。センスを問われるアイテムを上手に使いこなしており、本当におしゃれな方だと思いました。 (CanCam専属モデル)

 ≪3年目初開幕1軍 4月初勝利≫投手陣における内の存在感は日に日に高まっている。3年目で初の開幕1軍に抜てきされると、4月9日のロッテ戦で待望のプロ初登板。2番手で3回を完全に抑えた。同23日の日本ハム戦ではリリーフでプロ初勝利を挙げると、その後も試合終盤の競った場面での起用が続く。

 長身を生かした角度のある150キロ前後の直球にフォークやカーブを織り交ぜる王道のスタイル。22日時点で12試合で1勝1敗、1ホールド、防御率1.38の成績を残すが「今は与えられた場面でしっかり経験を積んでチームに貢献したい」と謙虚に話す。石井監督も「スケールの大きな投手に育ってほしい」と期待する金の卵。当面はセットアッパーを含めた救援の役割を担うことになるが、将来的には先発での起用も見込まれる。

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