阪神・村上 “ノミネート外”なのに…球宴投票いきなり2位 選出されたら「スローボール投げたい」

[ 2023年5月23日 05:15 ]

新・村神様。ヤクルト選に向けて調整を行う村上(撮影・北條 貴史)
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 「マイナビオールスターゲーム2023」(7月19日バンテリンドーム、20日マツダスタジアム)のファン投票の第1回中間発表が22日にあり、阪神・村上頌樹投手(24)がセ・リーグ先発投手部門で2位にランクインした。今回の集計は公式サイトからの投票のみを反映。球団ごとのノミネート選手には含まれていないにもかかわらず、巨人・戸郷に僅差の7217票を集めた。阪神勢は選出経験のない木浪聖也内野手(28)ら5部門で1位を占め、首位快走ともあいまって球宴ジャックの期待が膨らんだ。投票は6月18日までで、最終結果は同28日に発表される。

 村上がまた快挙だ。ファン投票の第1回中間発表で7217票を集め、セ・リーグ先発投手の2位に登場した。先発部門は各球団3人ずつのノミネートで、阪神からは西勇、青柳、才木。WEB投票で村上を選ぶには阪神の項目に進み「村上頌樹」の名前を探してクリックする、ひと手間がいる。球場などで受け付けるマークシート方式の投票用紙の場合はより手数が増え、「球団名」「守備位置」「背番号」を塗りつぶす必要がある。巨人・戸郷に197差の次点につけたのはファンが見たい選手として支持されている証だ。

 「光栄なことなので選ばれたい気持ちはあります。そうなれば、ノミネート外なので、凄くうれしいですね。自分ではどうすることもできないので“他力本願”で頑張ります」

 テレビで見ていた舞台が現実的になっている。「ずっとギリギリのところでやっていたので目標でもないですよ。何も考えていなかったです」。3年目で初の開幕1軍とはいえ、初登板は中継ぎだった。初先発した4月12日の巨人戦で7回完全を演じ、強烈なインパクトを残した。同22日の中日戦でプロ初勝利を完封で飾るなど、5月9日のヤクルト戦の7回に1失点するまで「開幕から30イニング連続無失点」のセ・リーグタイ記録まで伸ばした。

 選出されたら、やってみたいことが一つある。「(日本ハムの)伊藤大海さんがスローボールを投げたのが印象的。投げたいですね」。昨年の第2戦で広島の坂倉に超スローボールを投じて右飛。球速表示できないほどの山なりだった。

 23日のヤクルト戦に4勝目を懸けて先発。3週連続で週の先陣を任された。ヤクルトとは早くも今季3度目の対戦。過去15回1失点で1勝1敗だ。「神宮なのでホームランは仕方ないので気にせず、ランナーをためないようにしたい」。手間を惜しまず投票してくれるファンへの感謝を球に込める。(畑野 理之)

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