DeNA平良 10年目で目標だった東京D初勝利 「チームは違いますが…うれしい」拍手に包まれる

[ 2023年5月23日 21:28 ]

セ・リーグ   DeNA6―3巨人 ( 2023年5月23日    東京ドーム )

<巨・D>ファンの歓声に応える平良(撮影・尾崎 有希)
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 DeNAは23日、東京ドームで巨人と対戦し、6―3の勝利で4連勝を飾った。先発の平良拳太郎投手(27)が7回を4安打無失点に抑え、今季3勝目。10年目にして東京ドームで初勝利を挙げた。

 プロ入りした時の目標が東京ドームで勝利投手となることだった。平良はヒーローインタビューで「攻撃の方が先にポンポン点を取ってくれたので、大胆に攻めていこうと思って投げました。10年前、入団した時にここで勝つことがまず目標だったので。チームは違いますが、ここでまず1勝挙げられて、うれしい気持ちです」と笑った。東京ドームからは自然と大きな拍手が起きた。

 13年ドラフト5位で巨人に入団。16年まで巨人に在籍したが、DeNA移籍後も含めて東京ドームでの過去4試合の登板で勝ち星はなかった。しかも、右肘を手術する前の21年3月28日以来、2年ぶりとなる因縁のマウンド。プロ初登板も右肘を痛めたのも、このマウンドだった。

 味方打線が初回に1点を先制。その裏、1死から丸のライナーが右肩付近を直撃した。治療のためにベンチへ下がり、再びマウンドに戻った。切れのある直球を軸にスライダー、シンカーを低めに集めた。打たせて取る投球で、7回まで4安打無失点。思い出深い古巣の本拠でスコアボードに「0」を並べていった。「前回登板もここでアクシデントというか、肘を痛めて代わったので、きょうは長いイニングを投げたいと思って投げた」。7回、108球は手術から復帰して最長イニングであり、最多球数だった。

 21年6月の手術から1年近くリハビリに費やした右肘は「日に日に(状態に)違いはあるが、投球に関係する症状はない。うまく付き合いながら投げられている」という。1試合、1試合、試行錯誤を重ねる。その努力を知る三浦監督は「打球は当たりましたけど、逆にその方がかえって力が抜けて良かったのかなという感じ。ナイスピッチングでした」と最大級の賛辞を送った。

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