田淵幸一氏 無安打の阪神・佐藤輝は去年と変わっていない 頭が突っ込んでヘッドが遅れている

[ 2022年4月2日 06:45 ]

セ・リーグ   阪神5-6巨人 ( 2022年4月1日    東京D )

<巨・神(1)>6回、佐藤輝は空振り三振に倒れ、バットを振り上げる
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 【田淵幸一 視点】ようやく1点を返した直後の5回裏。阪神ベンチが2番手の石井を3番に入れたのは驚いた。5点差。あと2打席は回ってくるマルテを下げたのである。ケガなら仕方ないが、簡単に外せるような選手を3番に入れないでもらいたい。

 去年から1人抜けただけで開幕7連敗。スアレスの穴はこんなに大きかったのか。すでに2軍に落としたケラー。外国人担当スカウトに喝を入れたい。オープン戦でその能力を把握できず抑えに使ったベンチも同様だ。

 私は1969年から10年間、阪神の一員として伝統の一戦を戦った。村山さんは長嶋さん、江夏は王さん、私は堀内に闘志を燃やした。巨人戦の後はぐったりしたものだ。今の選手に打倒・巨人の強い思いはないのか。

 土壇場で大山が2ランを放ったように、今こそ選手個々が目立ってほしい。特に佐藤輝。一発が欲しい6回の打席では甘いスライダーをファウルし、最後は三振に倒れた。9回も大勢に対し、止めたバットで投ゴロ。軸足に重心が乗り切らず、頭が突っ込んでヘッドが遅れる。去年と変わっていない。2年目の選手に求めるのは酷かもしれないが、一発で空気を変えるのが4番。ゴジラになって火を噴き、吠えてほしい。

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2022年4月2日のニュース