存在感際立つ巨人・鍬原「8回の男」に名乗り

[ 2022年4月2日 07:40 ]

巨人・鍬原
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 セットアッパー定着が現実味を帯びてきた。巨人の5年目右腕・鍬原の存在感が際立っている。3月11日に育成選手から支配下選手登録されると、開幕から安定感抜群の投球を続けている。

 4月1日の阪神戦では3点リードの8回のマウンドを任され、1回を3者凡退。開幕から7試合を消化した時点で5試合に登板し、4ホールド。無失点投球を続けている。「与えられた場所で、しっかり僕が腕を振れればな、というふうにはずっと思っている。あの場面だからとか、負けている場面だとか、あまりそういうふうには意識はしていない」と、どんな状況でも全力投球を貫く。原監督は「非常に心強い。非常に安定感はある」と信頼を寄せている。

 17年のドラフト1位で入団したものの、故障に苦しんだ。19年の15試合登板が最多で、納得のいくシーズンを送ったことはない。オフには菅野の自主トレに同行し、エースの背中を追った。1日の試合では菅野の勝利をアシスト。菅野は「本当にもう見違えるように躍動してくれていますし、投げていても打たれる気がしないというか、コントロールも全てにおいて2段階も3段階もパワーアップしているので、僕も自分のことのようにうれしい」と後輩の投球に目を細めている。

 ドラフト1位のルーキー・大勢が守護神を務める今季の救援陣。セットアッパーを担うはずだった外国人投手のビエイラ、デラロサの調子が上がらない中、鍬原が「8回の男」に名乗りを上げている。(記者コラム・川島 毅洋)

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2022年4月2日のニュース