【東洋大姫路・岡田監督あいさつ全文】「姫路に全国優勝の優勝旗を」「藤田監督をアルプスに招待して」

[ 2022年4月2日 19:00 ]

<東洋大姫路・岡田龍生新監督就任>新監督に就任し部員らにあいさつする東洋大姫路の岡田龍生新監督(撮影・岸 良祐)
Photo By スポニチ

 今春センバツに出場した東洋大姫路の監督に1日付で就任した前履正社・岡田龍生監督が2日、兵庫県姫路市の東洋大姫路グラウンドで初指導。ナインに向けた挨拶全文は以下の通り。

 おはようございます。昨日付で東洋大姫路高校の監督に就任することになりました岡田です。少し自己紹介させてもらうと、私も本校・東洋大姫路の卒業生で15回生です。(グラウンドの石碑を指しながら)梅谷(馨)さんが監督で、横におられる田中(治)さんは副部長。グラウンドも学校の上で練習しているときで、このような素晴らしい施設ではなかったです。まさか、入学した時から45年、母校の監督を引き受けるとは夢にも思っていなかったんですけど、そういうお話をいただいて、藤田(明彦)監督の後を継いで、引き受けさせてもらうことにしました。

 この春は残念な結果やったと思いますし、みんなも「甲子園や!」と思っているうちに甲子園が終わって、本当の甲子園の楽しさというのは1回勝って、校歌を聞いて初めて甲子園の良さがわかるんじゃないかと、指導者になってからも思っています。ちょうど入学してすぐに全国優勝して、その瞬間はアルプスで応援していました。自分らの時代はセンバツでベスト4までいって、甲子園では勝って校歌を歌って、というような経験が選手としてもあります。指導者としても、もちろんあるわけです。君らは甲子園で校歌を歌うということを経験できなかったんやけども、もう一回夏、チャンスはあるわけで、僕もセンバツの試合見せてもらったんやけども、今のままではなかなか、この兵庫県を勝ち抜くのは難しいかもしれないと思うので、7月までの間にしっかり力つけて、もう1回自分らの野球見つめ直して、それで夏に臨んでほしい。もう一度夏、甲子園に出て、残念ながら春負けて、校歌を歌えなかった三牧(一雅)部長、藤田監督をぜひ、アルプスに招待して、君らの甲子園での勇姿をぜひ、見てもらえるように頑張ってほしいというのも思います。

 やり方はいろいろ、今までと違うことも起こるかもしれへんし、また、今までの東洋大姫路というものも大事にしていきたい。59回大会で全国優勝した学校なので、僕はここに来ると決めた時には、もう一度東洋大姫路で日本一になって、姫路に全国優勝の優勝旗を持って帰ってきたいということを決めて、監督を引き受けました。

 先輩としては今回のセンバツ出場は非常にうれしかったです。ちょうど14年前、近畿大会準決勝で東洋大姫路と履正社がやって、東洋大姫路が勝って、そして近畿で優勝して神宮大会に行った年です。それから14年ぶりにこのセンバツやったわけやな。夏は原樹理投手(現ヤクルト)からもう10年、11年、出ていないのかな。というようなこともあるんで、ぜひ強い東洋大姫路復活のために、プレーするのは君らなわけやから、そのつもりでグラウンドに出てきてほしいと思うし、もう一度優勝して、優勝旗を姫路に持って帰ってきてほしいと思います。

 これからいろいろと大変なことも多いと思うし、戸惑う部分も多いと思いますけど、わからんことはどんどん聞いてもらって、質問してもらって、より一層レベルの高い野球にして、チームをレベルアップさせていきたいと思って今日からスタートさせてもらおうと思っていますので、一つよろしくお願いしたいと思います。以上です。

続きを表示

2022年4月2日のニュース