日本ハム 今季2度目の零敗で連勝逃すも今川&松本剛の好守光った

[ 2022年4月2日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム0―2オリックス ( 2022年4月1日    京セラD )

<オ・日>オリックスに完封負けし引き揚げる新庄監督(中央)(撮影・奥 調)
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 日本ハムは散発5安打で今季2度目の零敗。今季初勝利からの2連勝こそ逃したが、敗戦の中で2度の好守が光った。

 まずは4回。無死満塁から上がった伏見の左飛で、生還を狙った三塁走者のバレラを今川が好返球で刺した。3回から右翼で先発した今川と左翼で先発した万波の位置を入れ替えており、紺田外野守備走塁コーチは「万波はあまり左翼を守っていないので」と説明。新庄監督の守備変更が的中する形となった。

 0―2で迎えた8回1死満塁では、福田の中飛で再び本塁を突いた三塁走者のバレラを、今度は松本剛が刺した。左翼寄りに寄っていたところに逆方向の打球となったが、素早く落下地点に回り込んでワンバウンド送球。1点も与えられない場面かつ、相手も勝負を懸けてくるシーンで完璧な返球だった。

 2つの補殺は日頃の練習の成果だ。キャンプではフラフープを用いた送球練習で「強く、低く、正確に」を意識付け。練習試合やオープン戦では走者がいない場面でも、外野飛球は素早い本塁返球を徹底してきた。特に今川の場面は体勢を崩しながらの送球でコースはずれたが、強く低い送球だったからこそ、捕手のカバーもあって刺すことができた。

 試合後に取材対応はなかったが、新庄監督は広報を通じて「今川くん、松本くん、守備の連係が少しずつ成長してきている。これを続けていけば必ず良い方向にいく」とコメントした。指揮官が目指す守り勝つ野球には手応えが出ている。あとは、少ないチャンスを生かせる打線が鍵となる。(清藤 駿太)

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2022年4月2日のニュース