巨人・ポランコ 来日1号がV弾!メジャー96発男が本領発揮、外国人4枠サバイバル激化

[ 2022年3月31日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人5-3ヤクルト ( 2022年3月30日    神宮 )

<ヤ・巨>4回、ポランコは先制ソロを放ち亀井コーチとハイタッチ(撮影・村上 大輔)
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 巨人の新外国人、グレゴリー・ポランコ外野手(30)が30日、ヤクルト戦の4回先頭で右翼席に決勝打となる1号ソロを放った。外国人の支配下8選手が1軍ベンチ入り4枠を争う中、メジャー通算96発の大砲が持ち前のパワーを発揮。リーグ優勝した19年以来3年ぶりの開幕から2カード連続勝ち越しを呼び込んだ。

 弾丸ライナーが右翼席に突き刺さった。来日16打席目。メジャー通算96発のポランコが、4回に決勝打となる先制1号ソロを放った。球団42年ぶりの新外国人開幕戦猛打賞に続き、5試合目で本領発揮。「タイミングがしっかり合って、うまい具合に打つことができた。何でも一つ目が出ると楽になる」と満足げだった。

 昨年、V逸の原因の一つだったのが外国人選手の不振。スモーク、テームズら獲得した外国人野手3人全員が、シーズン途中に帰国する異常事態だった。その不安材料を振り払うような、完璧な一発だった。

 コロナ下で5日に来日したばかり。だが陽気なドミニカンは、1カ月足らずで日本にもチームにも順応している。「家族のように受け入れてくれて凄く居心地がいい」。仲間の好プレーにはベンチを飛び出し、全身で喜びを表現。大好物は寿司で「味付けから何から日本食は全部好き。魚介類が大好き」とすっかり日本通だ。

 チームには外国人選手同士の緊張感も漂っている。先発のメルセデスを登録したためこの日、4枠のベンチ入りから外れた新助っ人のウォーカーは2軍戦に出場。2軍調整中の先発候補のアンドリース、シューメーカーも調整は順調で、投打ともに生き残りへの火花が散る。ウィーラーも7回にダメ押し1号ソロ。相乗効果がチーム力を押し上げる。

 試合前に必ずコーヒーを飲むことからついたポランコの愛称は「エル・コーヒー」。名刺代わりの一発に「これからも続けていけるように頑張る」と笑った助っ人が、昨年と「違いの分かる」活躍を予感させた。(小野寺 大)

 ◇グレゴリー・ポランコ 1991年9月14日生まれ、ドミニカ共和国出身の30歳。セナペック高からパイレーツに入団し、14年6月10日のカブス戦でメジャーデビュー。18年には自己最多の23本塁打を放った。メジャー通算成績は823試合で打率・241、96本塁打、362打点、98盗塁。1メートル96、108キロ。左投げ左打ち。今季年俸2億5000万円。

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2022年3月31日のニュース