近江・多賀監督 山田の先発は「将来を考えたら間違いだった」山田は「投げたことに悔いはない」

[ 2022年3月31日 16:36 ]

第94回選抜高校野球大会最終日 決勝   近江1―18大阪桐蔭 ( 2022年3月31日    甲子園 )

<近江・大阪桐蔭>3回無死、近江・山田(1番)の降板を決めた多賀監督(撮影・坂田 高浩)
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 第94回選抜高校野球大会最終日は31日、阪神甲子園球場で決勝が行われ、代替出場校として初めて決勝に進出した近江(滋賀)が1―18で大阪桐蔭(大阪)に敗れ、滋賀県勢として春夏通して初めての優勝はならなかった。

 準決勝までの4試合すべてを完投し、1週間500球までのルールでこの日は116球の球数制限となったエース右腕・山田は、前日に死球を受けた左足の痛みに耐えながら力投したが、初回と2回に1点ずつを失い、3回無死一塁からは松尾に左越え2ランを浴びて、自ら降板を願い出た。

 試合後、多賀章仁監督(62)は、山田について「先発でいったが、結果的には無理だった。回避すべきだったと今思っている。夏のこと、彼の将来を考えたら、先発させたのは間違いだった」と後悔し、「志願してくれたが、握力もなくブルペンから本来のものじゃなかった。自分から進んで交代と言ってくれて、大事に至らなくて良かった」と話した。一方、山田は「準優勝という結果になったけど、夏に戻ってきて日本一を取れるように頑張る。これ以上チームに迷惑をかけられないので交代した。松尾のところで打たれなくても、ここまでと決めていた。体は大丈夫だけど、ボールにうまく力が伝わらなかった。患部を固定したらできると言って、マウンドに上がらせてもらった。先発が決まったのは今朝。マウンドを守りきれなかったのは悔しいけど、投げたことに悔いはない」と振り返った。
 

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