西武・森の同点打が象徴　逆方向への意識徹底

パ・リーグ   西武5ー3日本ハム （ 2022年3月30日    札幌D ）

＜日・西＞6回、同点打を放つ森（撮影・高橋　茂夫）
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　【追球ズーム　ここにFOCUS】打撃の基本は「中堅から逆方向」と言われる。ポイントを体に近づけ、しっかりボールを見極める。引っかけてボテボテのゴロになるのを防ぐすべだ。

　西武は1点を追う6回2死から、球団記録にあと1と迫る7連打で5点を奪い、逆転した。それも7本全てが単打。森、山川、中村、栗山の適時打4本は全て中堅から逆方向で、辻監督は「加藤にコースに決められていた。強引にいくと失敗する。センター中心に行った」と明かした。

　象徴的だったのが、同点打の森だ。キャンプから「こん棒」のように太さが均一のバットを振ってきた。こん棒バットは重さが均一のため、水平に振らないと手首が正しい位置で返らない。一、三塁の場面で森は「引っかけるのは避けたい。逆方向にいい感じで」と、手首をこねずに左前にはじき返した。

　5回1死まで完全に抑え込まれた加藤を攻略。「1―0は向こうにしてみたらプレッシャー。逆の立場なら勝っている気はしない」と指揮官。基本を徹底して4連勝を飾った。（神田　佑）