日本ハム 奇襲はまって巨人に快勝 8回1死二、三塁からエンドラン ドラ3水野「自分を疑いました」

[ 2022年3月5日 19:10 ]

オープン戦   日本ハム3―0巨人 ( 2022年3月5日    札幌D )

<日・巨>8回1死二、三塁、2点適時打をを放つ水野(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムは5日、試合前に新入団選手・コーチ紹介セレモニーが行われた巨人戦で新庄剛志監督(50)が新人を1~4番に抜てきした布陣が機能し、3―0で勝利した。「3番・遊撃」で先発したドラフト3位・水野達稀内野手(21=JR四国)が8回1死二、三塁から奇襲のエンドランを決めて2点適時打を放った。

 1点リードの8回1死二、三塁。水野はスクイズも想定して打席に入ったが、三塁コーチャーの紺田外野守備走塁コーチが出したサインに目が点となった。初球エンドラン。「一応(どんなサインにも対応する)準備はしていたけど、いざ出るとびっくりした。ちょっと自分を疑いましたね」。半信半疑のまま外角カットボールを軽打した打球は三塁手を強襲する2点適時打。「ちゃんとエンドランだったので良かった」と胸をなで下ろした。

 奇襲だった。1点もやりたくない巨人は前進守備。三塁走者・宇佐見の走力を考えると、打者が打つ瞬間にスタートを切るギャンブルスタートでも本塁に生還できる確率は高くない。スモールベースボールを掲げる指揮官が取った作戦がエンドランだった。転がせば確実に1点が入るが、空振りなら三塁走者がアウトになるギャンブル。それでも打撃を期待されてドラフト3位で入団した左打者は「打った球はボール球だったけど、ボール球でも振る準備はしていた。うまくバットを出せた」としたが、走者三塁でのエンドランは「軟式野球をやっていたので、中学であったくらい」と苦笑いだった。

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