阪神・青柳　開幕に使えそう?習得目指すシンカー多投、球種制限でも4回零封「だいぶ順調」

オープン戦   阪神1ー2楽天 （ 2022年3月4日    甲子園 ）

＜神・楽＞4回無失点と好投した青柳（撮影・大森　寛明）
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　あとは“任命”されるのを待つだけだ。オープン戦初先発の阪神・青柳が4回2安打無失点。3回までは球種を制限しながらも要所を締め、全ての持ち球を解禁した4回は貫禄の3者凡退で締めた。

　「結果は無失点でしたけど、結果よりもやりたいことだったり、挑戦したいことができたので、まあ、いいかなと思います」

　コメントにも昨季最多勝、最高勝率の2冠を獲得した風格が漂っていた。春季キャンプから、本来は投球の軸となるスライダーとツーシームの2球種を封印。この試合も、3回までは完全習得に取り組んでいるシンカーを多投した。3回にはシンカーの制球が定まらず、2四球などで2死満塁を招いたが、最後は島内を直球で投ゴロ。調整登板でも得点は許さなかった。

　4回はツーシームとスライダーを左右に投げ分ける本領を見せつけ、辰己、安田、小郷を簡単に料理。「思っていたよりもだいぶん順調です。普段、こんな時期に140キロ出ないんですけど、144キロ出たりとか」と、納得の表情だった。

　前回2月26日の中日戦から中5日で金曜日のこの日に登板。25日の開幕・ヤクルト戦と同じ曜日に投げている意味は理解している。この日も矢野監督から大役の指名はなかったが「まだ言われてないので、何とも言えないですけど。このまま金曜日で回ったらそう（開幕投手に）なるとは思っている。シーズンオフからずっと準備してきたことなので。いつ言われてもいいように準備はしています」と力強かった。（山添　晴治）