「新東京ドーム」完全キャッシュレス化、大型スクリーン改修 エンタメは時代を映す鏡

[ 2022年3月5日 07:30 ]

東京ドーム・リニューアル内覧会 LEDディスプレーが設置されたコンコース(撮影・尾崎 有希)
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 「新東京ドーム」では現金を使えない。今季からリニューアルした巨人の本拠地が完全キャッシュレス化された。3月3日の巨人―西武戦の取材で行き、昨年と同じルーティンで小銭を手に飲料の自動販売機へ向かった時に気付いた。売店と同様に現金は使えず、記者席にスマホを取りに戻った。

 3年前に楽天生命パークに行った際は、衝撃を受けた。現金が使えない…。19年にプロ野球チームの本拠地球場としては世界で初めて、全店舗で完全キャッシュレス化したとのことだ。時は流れ、東京ドームでは驚くことなく、すんなりと受け入れることができた。

 個人的には最近、銀行ATMで現金を引き出すことがめっきり減った。スマホには交通系IC、PayPay、auPAYのアプリをダウンロードしていて、ほとんどの支払いに使っている。生活様式は数年前と様変わりしたように思う。数千円以上のやや大きな買い物をする時は、クレジットカードを使う。

 20年7月に、大型スクリーン改修など「過去最大規模のリニューアルを実施する」と発表した記者会見を取材した。キャッシュレス決済導入の説明に「新型コロナ感染拡大防止対策」があった。店員との接触機会の減少と、時間短縮による三密の回避。エンタメは時代を映す鏡だと思う。(記者コラム・神田 佑)

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