開幕試合の大分舞鶴　伸び伸び野球で強豪・浦和学院に挑む！エース奥本「甲子園でも戦える」

18日開幕　第94回選抜高校野球大会　組み合わせ決定

河室監督の話を聞く大分舞鶴の選手たち
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　第94回選抜高校野球大会（18日から13日間、甲子園）の組み合わせ抽選会が4日、オンラインで行われ、出場32校の対戦カードが決まった。21世紀枠で春夏通じて初出場の大分舞鶴は、開幕カードで浦和学院（埼玉）と対戦。ナインはセンバツ優勝がある強豪校にひと泡吹かせると意気込んだ。

　センバツへ向け練習をしていた大分市の別大興産スタジアム。河室聖司監督のスマホで抽選を見守った大分舞鶴ナインから歓声が上がった。甲斐京司朗主将（2年）が引いたのはなんと開幕試合。さらに相手が13年センバツ優勝の浦和学院に決まり、河室監督は「ワクワク感が止まらない。伸び伸びと楽しんでやろう」と選手に語りかけた。

　本番ではエース奥本翼（2年）に期待がかかる。昨秋の九州大会では初戦で準優勝した大島と対戦し、今秋ドラフト候補の左腕・大野稼頭央（2年）と投げ合った。先発し、一度は左翼の守備に回ったが、4番手で再度マウンドへ。雨が断続的に降る中、粘り強い投球で計7回を2失点と好投した。引き分け再試合となった翌日も先発して、6回2失点と試合をつくった。奥本は「（大野と）互角に渡り合えたのは自信になる。甲子園でも戦えるんじゃないかという思いがある」と手応えを得た。「点を取られてはいけない。無失点でいかないと」と気を引き締めた。

　浦和学院は主将の八谷が佐賀出身と九州にゆかりのある選手が多い。「打線の軸」と期待される都甲陽希（2年）は中学時代に八谷と対戦経験がある。長打性の当たりを好捕され「凄い選手がいると思った」という。自身は体重が昨秋から5キロ増えて68キロとパワーアップした。「（浦和学院は）トップレベル。負けて当たり前の雰囲気があるけど、思いっきりやるだけです」と言葉に力を込めた。

　本来なら5日から対外試合が解禁されるが、新型コロナウイルスの影響で大分県の公立高校は当面の対外試合が禁止されている。5、6日は紅白戦で調整する予定で、河室監督は「（浦和学院は）とても力のあるイメージ。いろいろ情報を仕入れて対策していきたい」と語った。（杉浦　友樹）