今年も打った!!阪神・佐藤輝は“初”に強すぎ 聖地初戦の初打席、初安打、初打点 球団最年少4番へ前進

[ 2022年3月5日 05:30 ]

オープン戦   阪神1ー2楽天 ( 2022年3月4日    甲子園 )

<神・楽>初回、バットを折りながらも右前に先制適時打を放つ佐藤輝(撮影・平嶋 理子)
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 “開幕男”だ!阪神・佐藤輝明内野手(22)が4日、楽天戦で22年甲子園でのチーム初得点をたたき出した。初回2死三塁で開幕投手最有力候補の則本からバットを折りながらも先制の右前適時打。新人だった昨季もオープン戦の甲子園初戦で初打席初安打初打点を記録し、今春も初の紅白戦、初の対外試合でいずれも打点を記録した。初陣にめっぽう強い大器が開幕戦となる25日のヤクルト戦でも大暴れだ。

 22年の“聖地初打点”をたたき出したのは、やはりこの男だった。8024人が駆けつけた甲子園での初実戦。4番の佐藤輝が初回から虎党を湧かせた。

 「走者を還せるように心掛けました。いいピッチャーなので打ててよかったです」

 初回2死三塁、マウンドには通算96勝右腕・則本。いきなりの得点圏にも「そういう場面になればなるほど、いつも通りと心掛けてました」と心は乱されない。3ボール1ストライクから内角に浮いてきた139キロフォークを運んだ一打は先制の右前適時打。バットを折りながらの安打には苦笑い。「折れる感じの打撃じゃなかった。バットが古かったですね」。捉えた感覚が確かにあったのも、好調の証拠だ。昨春にもバットを真っ二つに折りながら右翼フェンスを越える特大ファウルを放つなど折り紙付きのパワーに、今春は確実性が備わってきた。

 「いい感じだと思います。継続できるようにやっていきたい」

 7回先頭でも高田孝の内角やや高めの145キロ直球を捉え、右翼フェンス直撃の二塁打。マルチ安打でオープン戦の打率を・455まで上昇させ、矢野監督からも「内容もいいし、凡打の形も紙一重。いい状態できている、楽しみ」と称賛の言葉を引き出した。

 「甲子園は結構好きなので。(打撃での目線も)見えやすいし、いい感じじゃないですかね」

 とにかく“初戦”にもめっぽう強いのだ。新人だった昨季も、甲子園のオープン戦初戦(3月9日・広島戦)で初回に初打席初安打初打点を記録した。今春は初の紅白戦で藤浪から本塁打を放てば、初の対外試合だった2月8日の日本ハム戦で2安打1打点、オープン戦初戦だった同26日の中日戦でも2安打。節目の日に結果を残し続ける背番号8に期待できるのは、昨季は犠飛でチームのシーズン初得点を刻んだ、開幕戦での大暴れだろう。

 大山との4番争いもリードの様相だが、「しっかり自分は結果出して、どこで打っても頑張ります!」と、本人にとってはどこ吹く風。期待度十分の“開幕男”が初陣となる「3・25」を見据える。(阪井 日向)

 ▽昨年のオープン戦甲子園デビューVTR 21年3月9日の広島戦、6番・左翼で先発。初回2死一、二塁の好機で矢崎から右前適時打。オープン戦の阪神新人では、02年浅井良以来19年ぶりの甲子園初打席適時打をマーク。4打席を4打数1安打1打点だった。

 《ドラフト制以降最年少4番なるか》阪神の開幕先発4番打者最年少記録は、1942年3月28日の名古屋(現中日)戦の土井垣武の20歳8カ月。佐藤輝の今季開幕時の年齢は23歳0カ月で、球団最年少の開幕4番とはならないが、ドラフト制以降に限れば、大山が19年3月29日ヤクルト戦で記録した24歳3カ月を抜く最年少になる。

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