オリックスが単独首位!交流戦V王手だ

[ 2010年6月13日 06:00 ]

<オ・横>5回無死一・三塁、T-岡田は左越えに第13号3ランホームランを放ちカブレラ(右)から手荒い祝福を受ける

 【オリックス7-1横浜】土壇場でオリックスが単独首位に立った。12日、横浜相手にアレックス・カブレラ外野手(38)、T―岡田外野手(22)の本塁打など強力打線が11安打7点を奪って快勝した。一方、西武は敗れて自力優勝が消滅。この結果、13日、オリックスは横浜戦(京セラドーム)に勝つか引き分ければ交流戦初優勝が決まる。オリックスが敗れた場合、西武が勝てば規定により西武が初優勝となる。

【試合結果


 ついに単独首位に立った。阪神監督時代に土壇場で優勝を逃した経験から「優勝」を禁句としてきた岡田監督も「あしたいい形で終われたら、いい結果になるんちゃうかな」と遠回しの表現ながら、興奮気味にその瞬間を見据えた。
 硬さが見えたチームを助っ人の一発が救った。1点を追う3回2死一、二塁からカブレラが左中間スタンド5階席へ豪快な逆転3ラン。10年連続2ケタ本塁打となる10号は5月13日のヤクルト戦(神宮)以来30日ぶりの一撃だ。左太腿裏を痛めて離脱していたが、復帰3戦目でのアーチに「完ぺきだった。体重を後ろに残す意識にしてボールがよく見えるようになった」と自画自賛。さらに5回は適時打で貴重な追加点を叩き出して「交流戦で優勝したことがない。初めてのことだから凄く勝ちたい。勝ちたい気持ちが強い」と初優勝への強い思いを口にした。
 そんなカブレラに触発された5番・T―岡田も、5回にダメ押しの13号3ランを放ち「最高の結果になって良かった。あしたも勝利に貢献できるような打撃をしたい」と胸を張った。カブレラ不在の間、その代役を務めてきた22歳の和製大砲は、交流戦2位の22打点目。堂々のMVP候補だ。
 横浜相手に08年から9連勝としたチームは4月24日以来となる貯金1。岡田監督は「こういう形でいくぞ、という方向性が固まりつつある」と手応えを口にした。負けなければいい。チームは最高の状態で最後の一戦に挑む。

 ≪山本4戦4勝!交流戦男だ!≫オリックスの山本が6回1失点で6勝目。5月に不振で2軍降格したベテラン左腕は、交流戦から復帰して4戦4勝でMVP候補にも躍り出た。精密な制球が完全復活を証明しており「自信を持って(マウンドに)上がっている。絶対勝つんだという思いは強い」と振り返った。走者を出しながらの粘り強い投球に、岡田監督も「1点は先発なら想定内」と称えた。

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2010年6月13日のニュース