イチロー3安打「ヒットを打ちにいってます」

[ 2010年6月13日 12:28 ]

パドレス戦の9回、この試合3本目の安打となる左中間二塁打を放つマリナーズのイチロー

 マリナーズのイチロー外野手は12日、サンディエゴでのパドレス戦に「1番・右翼」で先発し、5打数3安打1打点だった。内容は左前打、左前打(打点1)、三ゴロ、一ゴロ、左中間二塁打で打率は3割4分3厘。チームは1―7で敗れ、5連敗。

 三塁手、遊撃手と左翼手が一点に向かう。その3人からほぼ等距離の左翼線付近にイチローの打球は落ちた。2回2死二塁での2打席目。追い込まれながら、左腕の外角スライダーをバットの先に当ててポトリ。イチローは「ヒットを打ちにいってますよ。そんな偶然のものではないです」と淡々と振り返った。

 体を伸ばし、バットだけを出す。“手打ち”または“泳がされた”格好に見えるが、バットのどこにどれくらいの強さで当てればヒットになる、という感覚が残っているのだろう。「ピッチャーは悔しいだろうな」との言葉に余裕があふれる。

 1打席目は初球、内角高めの直球を意図的に詰まらせて遊撃後方に落とした。最後の打席では右投手の外角高めの速球を左中間二塁打。全体的にタイミングが合っていなかった前日とは別人のような、持ち味あふれる打撃が続いた。(共同)

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2010年6月13日のニュース