3割打者ズラリ オリックス高打率の裏に豊富な練習量

[ 2010年6月13日 17:09 ]

 【オリックス交流戦V】交流戦で12球団トップのチーム打率の裏には、豊富な練習量がある。オリックスは開幕からほぼすべての移動日や休日に、大半の野手が打撃練習を行ってきた。不振が目立つと、コーチからキャンプさながらの莫大な量の振り込みを課されることも。試合間隔のある交流戦では練習日が多くなり、各自がフォームの修正や向上によりじっくりと取り組めた。

 要のカブレラ、ラロッカらを故障で欠き、得点力不足が想定されたが、7日には広島戦で10者連続を含む25安打で21得点を奪うなど好調。岡田監督は「外国人がおらん分、みんなでつなぐ意識が強くなってる」と分析。坂口を筆頭に規定打席未到達選手を含め先発メンバーに3割打者がずらりと並ぶ。

 巧妙な“先発隠し”にも成功した。駆け引きのないパの予告先発を嘆いていた岡田監督は、交流戦に入るとここぞとばかりに煙幕を張った。5月18日の広島戦は試合前に左腕の山本を昇格させながら、実際の先発は右サイドスローの近藤。右打者7人を並べた相手打線を楽々打ち取った。阪神が2戦続けて偵察要員を起用してきたことも。後手に回る相手を横目に、チームは試合開始前から気持ちで優位に立つことも多かった。

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2010年6月13日のニュース