走者出しても踏ん張った尚成「気持ち良く投げ込めた」

[ 2010年6月13日 14:10 ]

オリオールズ戦で7回を投げ終え、ベンチでねぎらわれるメッツ・高橋

 【メッツ3―1オリオールズ】7回を投げて走者を出さなかったのは4回の1イニングだけ。それでも6安打1失点で5勝目を挙げたメッツの高橋は「粘り強く投げられたのが一番」。尻上がりに調子を上げた投球に納得の口ぶりだった。

 1回、レイエスの先頭打者本塁打でいきなり援護を得るも、直後に2本の二塁打を許し同点。だが、そこから踏ん張った。内外角を丁寧に突き、打たせて取る投球。好投の左腕をナインも好守でもり立て、終わってみれば三塁を踏ませたのは失点した1回だけ。「リード通りに気持ち良く投げ込めたのが好結果につながった」と満足げに振り返った。

 直前の2試合で計11失点と乱調だった。「体幹が使えていなかった」と高橋。この日までの練習に腹筋や背筋のメニューを取り入れて微調整を繰り返した。35歳は「そこに気付けた自分に価値がある」。修正能力の高さも証明した。

 先発2勝目も油断はできない。高橋の後に先発枠に入ったディッキーが4勝を挙げるなど競争は激しい。故障者リスト入りしているメーンが復帰すれば立場は危うくなる。高橋は「ほっとしてはいられない。次の登板へ向けてしっかり調整することが大事」と気を引き締めた。(共同)

続きを表示

2010年6月13日のニュース