東洋大“実力の東都”の面目…剛腕を鮮やかに攻略

[ 2010年6月13日 18:42 ]

 【東洋大5―0東海大】1―0の六回2死三塁から東洋大は堀越が二塁打。続く林崎がしぶとく左前へ適時打を放ち、大きな3点目を挙げた。これで東海大の菅野はマウンドを降り、勝負はほぼ決した。高橋監督は「簡単にストライクを取られないよう、振っていけと指示した。選手が物おじしないでやったんじゃないかな」と笑った。

 注目の剛腕を鮮やかに攻略した。甘く入る変化球を逃さず打つことを徹底させた。粘って球数を投げさせて連投の疲れを誘うのではなく、豪快な打撃が持ち味の東洋大らしく早いカウントから狙う。菅野の奪三振はわずかに1。積極果敢な姿勢の表れだ。
 ここ10年で優勝4度、準優勝4度を誇る最強の東都リーグの代表。沢村(中大)東浜(亜大)南(立正大)ら、そうそうたる投手陣としのぎを削ってきた打力は本物だ。
 先制二塁打を放った緒方は「すごい投手を打ってきたので、名前負けしない。(菅野にも)自信を持って打席に立てた」と8番打者らしからぬコメント。リーグ首位打者で七回に貴重な2ランを放った木村は「昨秋はリーグ5位だったんで、この冬は過酷な練習をしてきた。東都の代表として優勝という、背負うものが大きかった」とほっと息をついた。

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2010年6月13日のニュース