「長引かないと思う」松坂は長期離脱否定

[ 2010年6月13日 13:57 ]

松坂 登板直前回避…右前腕張りでDL入り

 急展開だった。レッドソックスの松坂が先発予定だった12日のフィリーズ戦開始直前にブルペンでの投球練習を突如中断してベンチに下がると、その十数分後には故障者リスト(DL)入りが発表された。

 首脳陣がブレーキをかけた部分はあったようだ。松坂は右前腕の張りの出た部分に負担をかけないよう、腕の振りを変えれば登板できる、と投球練習を続行しようとした。それを投手コーチや監督が「良い考えではない」と諭したという。

 9日の練習中に吐くなど、体調が万全ではなかったこともある。決断は早かった。松坂をDL入りさせ、ボストンから車で約1時間のマイナー、3Aポータケットに連絡。昇格させた救援左腕のリチャードソンは、試合序盤にはブルペンに到着した。

 松坂は病院には行かず、温めたり冷やしたり、マッサージを受けて回復に努めた。フランコナ監督は「トレーナーがチェックして、筋肉の強度は落ちていなかった」と軽症を強調。試合後、本人も「関節というより筋肉の張りなので、自分ではそんなに長引かないと思っている」と、長期離脱の可能性は否定した。

 それでも今季2度目、メジャー4年間で通算5度目のDL入り。「本当にチームに申し訳ない」と話す表情はさえなかった。(共同)

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2010年6月13日のニュース