“悲劇”乗り越え、初栄冠…オリ歓喜の交流戦V 

[ 2010年6月13日 18:41 ]

 オリックスは13日、京セラドーム大阪で横浜に快勝し、交流戦初優勝を果たした。

 歓喜の瞬間、3万人を超える観衆から拍手と歓声が巻き起こった。球場に響く喝采を、1列に並んだ選手たちは満面の笑みで受け止めた。岡田監督は「一人一人の積み重ねがこういう形になった」と喜んだ。
 新監督を迎えた今季は、悲劇で始まった。2月の沖縄・宮古島での春季キャンプ中に、期待の若手だった小瀬浩之選手が宿舎から転落死。仲間の急逝に、チームは大きな衝撃に襲われた。
 選手はショックを振り払うように練習に励んだ。選手会長の日高は「彼の姿はないが、心の中では一緒」。球場のロッカールームには、小瀬選手が着ていた背番号「41」のユニホームが飾られた。ナインは思いを一つにし、交流戦王者に輝いた。
 今年は阪神大震災から15年が経過。1995年は「がんばろうKOBE」のスローガンを掲げ、リーグ優勝を成し遂げた。悲しみを乗り越えていく節目のことし、新生オリックスが新たなタイトルを手にした。

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2010年6月13日のニュース