リーグ戦再開へ弾み…井口、劇的サヨナラ弾

[ 2010年6月13日 20:23 ]

 【ロッテ9―8阪神】西岡らにシェービングクリームを塗られ、顔は真っ白になった。通算7本目となるサヨナラ本塁打を放ったロッテの井口は「剛(西岡)には、倍にしてやり返しますよ」と、いたずらっぽく笑った。

 延長十回1死走者なし。藤川球が投じた初球だった。「とにかく真っすぐ。3球振って(ベンチに)帰るつもりだった」。151キロの直球を完ぺきにとらえると右中間席に高々と運んだ。一塁を回ったところで跳びはね、大きくガッツポーズ。珍しく大はしゃぎした。
 苦しい試合だった。九回に抑えの小林宏が2点を奪われ、最大5点あったリードを追い付かれた。交流戦の優勝争いから脱落し、このまま連敗を重ねる訳にはいかなかった。
 井口らしい右方向への強い打球が出ていなかった。二回に放った右越えの2点二塁打が、7試合ぶりの右への安打。右手の使い方などを細かく修正してきたことが一発につながった。「トップを目指していく」。交流戦を劇的な白星で締め、リーグ戦再開へ大きく弾みをつけた。

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2010年6月13日のニュース