美夢有 大会新18アンダーで完全V、今季3勝目「強い気持ちでできた」

[ 2022年9月26日 05:20 ]

女子ゴルフツアー ミヤギテレビ杯ダンロップ女子最終日 ( 2022年9月25日    宮城 利府GC=6491ヤード、パー72 )

優勝し小林会長(右)と笑顔を見せる山下(撮影・西尾 大助)
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 山下美夢有(みゆう、21=加賀電子)が2バーディー、1ボギーの71で回り、大会新記録となる通算18アンダーで今季3勝目、ツアー通算4勝目を飾った。初日から首位を守り切る完全優勝。竹田麗央(19=ヤマエグループHD)と三ケ島かな(26=ランテック)がともに68をマークし、通算13アンダーの2位に続いた。

 強さを見せつける1勝だ。第1ラウンドでツアー新記録の60をマークした山下は一度も単独首位を譲ることなく完全優勝。最終日も後続との差を5打以上に保つ圧勝劇だった。

 「最後まで強い気持ちでプレーすることができた。自分らしい攻めのゴルフで100点。ホステスプロとして優勝できてうれしい」

 攻めを貫いた。12番で今大会初のボギーを叩く。だがそれも、5メートルのチャンスを決めようとオーバーし、3パットとなったもの。「切り替えて次に」と14番で5メートルのバーディーパットを沈め返して、隙を見せなかった。

 6月の今季2勝目以降、2位が3度。優勝に一歩届かない。なぜなのか。コーチの父・勝臣さん、指導を受ける中嶋常幸からの助言は同じだった。「いつものプレーができていない」。考えすぎてプレーが遅くなって、リズムが悪くなっていた。「淡々と、リズムだけを意識しよう」。これが3勝目につながる。

 食生活の工夫とトレーニングで、去年は体重が3キロ落ちるなど苦しんだ秋につかんだ初めての勝利。今週は連日、宮城名物の牛タンで栄養をつけた。出場連続トップ10入りも12試合で歴代3位タイに。メルセデスランクトップを走る21歳は「メルセデス1位も獲りたい」と、勝負の終盤戦に視線を向けた。

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2022年9月26日のニュース