全国学生相撲体重別大会 草野直哉が無差別級2連覇 135キロ以上級は山崎勝磨が中村泰輝を撃破

[ 2022年9月26日 14:48 ]

日大の草野直哉
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 全国学生相撲個人体重別選手権大会が25日、大阪府堺市の大浜公園相撲場で行われ、65キロ級、75キロ級、85キロ級、100キロ級、115キロ級、135キロ級、135キロ以上級、無差別級の8階級で争われた。

 65キロ未満級は、昨年優勝の工藤唯織(日体大3年)と一昨年優勝の木村真海(近大4年)が決勝に進出。互いに距離を取って見合う展開から、木村が中に入ろうとした瞬間を工藤が引き落として勝負を決め、2連覇を達成した。

 75キロ未満級は、昨年3位で今年の東日本王者の寺尾拓真(日体大4年)が決勝で昨年優勝の松永颯斗(愛知学院大2年)を押し出して初優勝を果たした。

 85キロ未満級は、準決勝に進出したのは東日本の上位4人と同じ顔ぶれ。決勝も同じ顔合わせとなり、古田賢悟(日体大4年)が東日本王者の奥知久(日体大2年)に雪辱。足取りと切り返しの合わせ技を決め、2年ぶり2度目の日本一に輝いた。

 100キロ未満級は、西日本勢2人が決勝に進出。西日本3位の八嶋凱登(近大2年)が同1位の小林翔(関西学院大2年)を破って初優勝を果たした。

 115キロ未満級は、高校時代にレスリングで日本一経験のあるブフチョローン(日体大2年)が力強い相撲で勝ち上がり、東日本に続いて初優勝を果たした。

 135キロ未満級は、東日本王者の花岡真生(日大2年)が準決勝、決勝と豪快な右上手投げを繰り出して2連覇を達成した。

 135キロ以上級は、東西の優勝者同士が決勝に進出。西日本王者の山崎勝磨(近大3年)と、昨年覇者で今年のワールドゲームズ無差別級金メダリストの中村泰輝(日体大4年)が順当に勝ち上がった。決勝は山崎がもろ差し速攻で中村を一気に寄り切り、自身初の全国大会優勝を果たした。

 無差別級は、昨年覇者の草野直哉(日大3年)と、東日本王者のチョイジルスレン(日体大4年)を破った石崎涼馬(日体大4年)が決勝に進出。石崎が突き起こして一気に前に出て行くと、左を差した草野が土俵際ですくい投げを打って逆転し、2連覇を達成した。

 今大会では、4日に行われた東日本学生体重別大会に続いてビデオ判定が導入された。異議申し立ての際には、土俵下に設置されたiPadを用いて映像を確認。判定の公正さを保つための新システムが、学生相撲の聖地である堺大浜の土俵でも実施された。今後は西日本の大会でも導入されると見られる。


 ▽65キロ未満級 準決勝
木村真海(近大) 寄り切り 福島雅史(日体大)
工藤唯織(日体大) 下手投げ 福田翔也(専大)
 ▽決勝
工藤唯織 引き落とし 木村真海

 ▽75キロ未満級 準決勝
寺尾拓真(日体大) 上手投げ 兵頭充樹(明大)
松永颯斗(愛知学院大) 引き落とし 久保田修佑斗(日体大)
 ▽決勝
寺尾拓真 押し出し 松永颯斗

 ▽85キロ未満級 準決勝
奥知久(日体大) 寄り切り 成田花道(明大)
古田賢悟(日体大) 押し出し 伊藤拓海(法政大)
 ▽決勝
古田賢悟 切り返し 奥知久

 ▽100キロ未満級 準決勝
八嶋凱登(近大) 寄り切り 野地峻良(日体大)
小林翔(関西学院大) 押し出し 吉岡友大(国士舘大)
 ▽決勝
八嶋凱登 寄り切り 小林翔

 ▽115キロ未満級 準決勝
ブフチョローン(日体大) 寄り切り 大森康弘(金沢学院大)
田畑奨治郎(日体大) 押し出し 神崎大貴(日大)

 ▽決勝
ブフチョローン 下手投げ 田畑奨治郎

 ▽135キロ未満級 準決勝
花岡真生(日大) 上手投げ 亀井颯人(東洋大)
田中裕隆(日体大) 外掛け 本庄優介(近大)
 ▽決勝
花岡真生 上手投げ 田中裕隆

 ▽135キロ以上級 準決勝
中村泰輝(日体大) 上手出し投げ 白川太陽(日大)
山崎勝磨(近大) 寄り切り 城間瑠正(日大)
 ▽決勝
山崎勝磨 寄り切り 中村泰輝

 ▽無差別級 準決勝
石崎涼馬(日体大) 押し出し チョイジルスレン(日体大)
草野直哉(日大) 上手投げ 藤澤詩音(近大)
 ▽決勝
草野直哉 突き落とし 石崎涼馬

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