同大・宮本監督　12点差跳ね返す采配で初勝利「一生忘れられない」 後半からハーフ団入れ替えて奏功

ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第2節   同大26－25関大 （ 2022年9月25日    静岡スタジアムエコパ ）

＜同大・関大＞選手を迎える同大・宮本監督
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　新生・同大が初勝利を挙げた。静岡県内で初開催されたリーグ戦で関大に26―25で逆転勝ち。一時は12点のビハインドを負ったが、後半から出場したSH新和田錬（4年＝尾道）、SO嘉納一千（3年＝大阪桐蔭）らが流れを変え、今季就任した宮本啓希監督（35）に2戦目で白星を届けた。

　19年W杯の会場で選手を迎える青年監督の表情が緩んだ。「一生忘れられない勝利です。1点の重みを勉強させてもらいましたし、次につながる大切なゲームになりました」。2戦目での初勝利に、同大・宮本監督の声に充実感がにじんだ。

　采配がさえた。「もっと前に出られるように」と後半開始と同時にハーフ団を入れ替えると、2分に関大のラインアウトのミスを突いてSH新和田がトライ。ゴールキックを成功させたSO嘉納は、17―25の後半24分から3連続PGを決めて逆転勝利を呼んだ。

　マン・オブ・ザ・マッチを受賞したフランカーの奥平は、1学年下の弟が、関大で自身と同じ背番号6で出場。初の兄弟対決を制し「目が合うと情が入ってしまうので、目を合わさないようにしました」と笑った。

　▽順位決定方法　昨季から採用された勝ち点制が今季も導入される。点数は、勝ち4点、引き分け2点、負け0点。（1）7点差以内の敗戦（2）3トライ差以上で勝利した場合はボーナスとして勝ち点1が与えられる。大学選手権の出場枠は3つ。リーグ戦の上位3チームが出場権を得る。