翔猿 初の殊勲賞、白星締めで受賞に「思い切りいこうと思った」

[ 2022年9月26日 05:30 ]

大相撲秋場所千秋楽 ( 2022年9月25日    両国国技館 )

三賞の受賞力士。(左から)殊勲賞の翔猿と玉鷲、敢闘賞の高安、技能賞の若隆景
Photo By 代表撮影

 秋場所の三賞選考委員会が25日に両国国技館で開かれ、13勝2敗で優勝した玉鷲が2度目の殊勲賞に輝いた。37歳10カ月での受賞は鶴ケ嶺を抜いて史上5番目の高齢記録。殊勲賞には翔猿(初)も選出され、敢闘賞に高安(6度目)、技能賞に若隆景(4度目)がそれぞれ選出された。

 翔猿は千秋楽勝利の条件を満たし、新入幕で11勝を挙げた20年秋場所以来、2年ぶりの三賞となる殊勲賞を受賞した。「(条件付きは)プレッシャーで凄く嫌でした。でも思い切りいこうと思った」。素早く動き回り、蹴返しを2度見せるなど主導権を握り続け、隆の勝を押し出した。「新入幕では(対戦相手が)僕のことを知らなくて(勝てた)という面があった。今は実力で勝っている実感がある」と自信となる場所になった。

 《若隆景は技能賞、大関獲り号砲11勝》技能賞の若隆景はもろ差しからの速い攻めで佐田の海を寄り切った。大関獲りの起点になる大きな11勝目を挙げ「そこ(大関)を目指してやっていきたい」と早くも気合を込めた。これまで獲得した三賞4度は全て技能賞。「下からの攻めを評価していただいてうれしい」。追求する理想の相撲にも手応えを得た様子だった。この日は兄の若元春と一緒に三役そろい踏み。兄弟の“共演”は98年秋場所の若乃花と貴乃花以来24年ぶりとなった。

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2022年9月26日のニュース