“女イチロー”山田恵里が現役引退発表「悔いがなくやり切った」 今後は「ソフトボールに貢献していく」

[ 2022年9月26日 14:03 ]

山田恵里

 ソフトボール女子で08年北京五輪と昨夏の東京五輪で日本代表主将として金メダル獲得に貢献した山田恵里(38=デンソー)は26日、今季限りで現役引退すると発表した。自身のインスタグラムで「全く悔いがなくやり切ったのでこの決断に至りました」などとつづった。

 所属チームのデンソーの公式サイトでもコメントとともに発表された。山田は08年北京五輪を終えてソフトボールが五輪種目から除外されていた期間の心境を「どこに向かって良いのか分からず苦悩した」と回顧。東京五輪で種目に復活し、金メダルを獲得した喜びや周囲への感謝の言葉も記した。

 今後はこれまでの経験を生かし「講演活動、メディア活動などを通してお伝えしたり、指導者としての勉強をして、ソフトボールに貢献していく」という。

 野球部で男子部員をおしのけ1番・遊撃手だった中学時代から、イチローさんに憧れた。「振り子打法をマネしました」。高校でソフトボールに転向。抜群のミート力から、“女イチロー”の愛称がついた。厚木商から02年に日本リーグ(当時)の日立入り。走攻守そろった外野手として活躍した。

 今年3月に開幕した新リーグ「ジャパンダイヤモンドリーグ(JDリーグ)」は、これからシーズン終盤へ突入する。山田は「楽しく完全燃焼していきたい」と誓った。

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2022年9月26日のニュース