馬場咲希は宮里藍さんの教えを即実践「意識したのは迷わないこと。ミスしてもポジティブに!」

[ 2022年9月24日 18:20 ]

女子ジュニア対象(中学1年から高校2年生)  宮里藍インビテーショナルSupported by SUNTORY第1日 ( 2022年9月24日    茨城 PGM石岡GC(6188ヤード、パー72) )

ラウンド中に笑顔を見せる馬場咲希
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 8月の全米女子アマを制した馬場咲希(17=代々木高2年)が宮里藍さん直伝のメソッド「VISION54」を生かして5バーディー、1ボギーの68で回り、首位と2打差の3位につけた。「意識したのは迷わないこと。パットは外していましたが、自分で決めたところに打てていたので、イライラせずにできた」と話した。

 この日、ベストショットに挙げたのは前半16番で最初に決めたバーディーパット。序盤からなかなかチャンスを生かせなかったが、ようやく狙い通りのラインで4・5メートルを沈めた。「それまで外していたイメージを消して打つことができました。そこから入り始めました」。まさに流れを変える一撃だった。

 悪い記憶を残さず、引きずらないのも「VISION54」にある重要な教えの1つ。「ミスした時でもポジティブに、イメージ通りに打てたからいいや…と。ミスしても悪い風に考えないようにしました」と馬場。前日、受けたばかりのレッスン内容をスポンジのように吸収。思考を変え、また1つ進化の階段を上がった。

 悩みの種でもある「試合中の体重維持」についても、宮里さんの教えを即実践した。キャディーなしの今大会だが、ゼリーと水筒を持参し「ゼリーはハーフで1個、水筒も1本のペース」でパワーをチャージ。台風の影響が残る悪天候の中、集中力を切らさず18ホールを回った。ホールアウト後は1時間の座学で1日のプレーをフィードバック。今日イチのショット、ルーティンなど良い記憶を刻む作業を進めた。

 最終日は2打差で首位を追う。ミヤギテレビ杯ダンロップ女子では山下美夢有が初日に脅威の「60」をマーク。結果を見た馬場は「あれ、2日目だっけ?と思いました。私も爆発力のあるゴルフをしたい」と猛烈に刺激を受けた。この日は2~3ヤードにつけるショットも多く、アイアンの感触はいい。圧倒的なポテンシャルに宮里藍イズムを加え、さらなる高みを目指す。

 ◇VISION54 宮里藍さんも現役時代に学び、取り入れていた全ホールでバーディーを奪うイメージを基本としたメソッド。打つ前の準備となる(1)「THINK BOX(風の読み、番手選びなど)」、決めたことに専念してクラブを振る(2)「PLAY BOX(五感を優先するなど)」、最後はよりポジティブな記憶を残す(3)「MEMORY BOX(結果に反応する場所など)」と3段階の思考で「1打」にアプローチする。

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2022年9月24日のニュース