プロ28年目のツアー最年長初Vあるぞ! 50歳の渡部「びっくり」2差キープ7位

[ 2022年9月24日 04:11 ]

男子ゴルフツアー パナソニック・オープン第2日 ( 2022年9月23日    兵庫県 小野東洋GC=7113ヤード、パー72 )

10番、ティーショットを放つ渡部光洋(撮影・井垣 忠夫)
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 首位に2打差の4位から出た開催コース所属の渡部光洋(50=小野東洋GC)が7バーディー、3ボギーの68で回り、首位に2打差の通算9アンダーの7位と好位置をキープした。ツアー記録を塗り替える悲願の最年長初優勝へ好機を迎えている。渡部と同じ50歳の宮本勝昌(シーミュージック)が66で回り、通算11アンダーで前日の4位から単独首位に浮上した。

 50歳の無名プロ・渡部が4年ぶりに出場したレギュラーツアーでV争い。「自分が一番びっくりしてます」と複雑な表情を見せた。

 13番パー4ではグリーン左のラフから第3打を58度のウエッジでカップに流し込むなど7バーディー。一時11アンダーまでスコアを伸ばし、プロ28年目にして初の単独首位も体験した。上がり3ホールで2ボギーを叩き、首位は明け渡したが、想定を上回る奮闘に所属先の小野東洋GCは大いに沸き立った。

 京都・平安高(現龍谷大平安高)から近大を経て95年10月にプロ転向。ツアーデビュー2戦目だった96年日経カップで3位に入ったが、以後低迷。ツアーでは20戦中15戦で予選落ち。18年関西オープンを最後にツアー出場の機会はなく今年50歳になるのを機に主戦場をシニアツアーに移した。今大会にも当初、所属先の先輩、井戸木鴻樹が出場予定だったが、その井戸木が故障したため急きょ代役出場が決まった。

 首位に2打差で迎える残り2日間。95年のゴルフダイジェストでS・ジンが記録した46歳135日を大幅に更新する50歳200日でのツアー最年長初Vが懸かるが「そんな厚かましい。大崩れせんとそこそこで」と顔の前で手を振った渡部。想定外の奮闘に当の本人が一番戸惑っている。

 ◇渡部 光洋(わたなべ・みつひろ)1972年(昭47)3月9日生まれ、京都府京田辺市出身の50歳。ゴルフは14歳から。京都・平安高3年時の89年日本ジュニア9位。近大1年時の90年日本学生6位。95年10月にプロ転向。ツアーでの最高成績は96年日経カップ3位。デビュー当時は300ヤード超の飛ばし屋として注目された。生涯獲得賞金は596万9900円。1メートル78、85キロ。昨年8月から小野東洋GC所属。

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2022年9月24日のニュース