元学生横綱・川副が勝ち越し 両親の前で「本当に安心しました」重圧はねのけ満面の笑み

[ 2022年9月24日 15:50 ]

大相撲秋場所14日目 ( 2022年9月24日    東京・両国国技館 )

<秋場所14日目>北天海(右)を切り返しで破る川副(撮影・郡司 修)
Photo By スポニチ

 昨年の学生横綱で幕下15枚目格付け出しの川副(23=宮城野部屋)が北天海(23=尾上部屋)を切り返しで破って勝ち越しを決めた。

 北天海の突っ張りをよく見ながら下からあてがってこらえ、いなして崩してから頭をつける体勢に。左を深く差して右上手を取ると体を反らせながら左から切り返し。北天海は倒れながら右で首ひねりを狙いにいき、両者ほぼ同時に倒れた。軍配は川副で物言いつかず。「自分が技を掛けたので自分が上になっていると思っていた。まわりの審判を見渡したけど手が挙がってなかったのでホッとしました」と笑顔を見せた。「相手も凄く体が柔らかくて最後の最後まで際どい勝負だったので、自分の方が体柔らかくてよかったと思いました」。五番相撲で決めたうっちゃりに続いて体の柔らかさと粘り腰の強さを発揮した。

 デビュー場所、3勝3敗で迎えた七番相撲を見事に制した川副は「本当に安心しました」と満面の笑み。デビュー場所で負け越した幕下15枚目格付け出し力士は直近10年では1人しかおらず「付け出しで負け越した人いるのかな」と重圧を感じていた。前日、師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)からは無言のプレッシャーをかけられた。勝ち越しがかかる一番を前に「ニヤッとされて見えない圧を感じました」と苦笑い。さらに、この日は両親が熊本から応援に来場。「まさか3勝3敗でこの日を迎えるとは思ってなかったので凄く緊張しました。良かったです」と胸をなで下ろした。

続きを表示

2022年9月24日のニュース