杉野正尭「2年後へ絶対必要なタイトル」全日本シニア体操選手権で悲願の初優勝

[ 2022年9月19日 20:12 ]

<全日本シニア体操選手権>床の演技を終えてガッツポーズする杉野正尭
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 体操の全日本シニア選手権は19日、東京・立川市のアリーナ立川立飛で行われ、男子個人総合は杉野正尭(徳洲会)が6種目合計85・964点をマークし、世界選手権(29日開幕、英リバプール)代表組や3連覇中だった萱和磨(セントラルスポーツ)らを抑えて初優勝を飾った。同団体総合はセントラルスポーツが2年ぶり4度目の頂点に立った。

 杉野は昨夏の東京五輪では北園丈琉(徳洲会)との代表争いに敗れ、今年6月の全日本種目別選手権でも、あと一歩で世界選手権代表の座を逃していた。その東京五輪銀メンバーの萱和磨や世界選手権代表の谷川航、翔兄弟(いずれもセントラルスポーツ)、神本雄也(コナミスポーツ)が出場した大会を制し、「4、5、6月と悔しい思いをたくさんしたし、去年も悔しい思いをした。この大会はレベルアップした自分を見せる場。進化を見せられたと感じています」と胸を張った。

 得意のあん馬では「丁寧にやりすぎて」落下するミスもあったが、しっかり気持ちを切り替えて14・133点と踏ん張り、6種目トータルで2位の萱を0・531点上回った。「2年後のパリ五輪へステップアップするために、来年の世界選手権代表になるために絶対に必要なタイトル」と位置付けていた大会で優勝。杉野は「次は持ち味である勢いのある演技、ダイナミックさを出しつつ、淡々と冷静な演技をしたい」と視線を先に向けた。

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2022年9月19日のニュース