京産大が連覇へ好発進 関学大に11トライ圧勝 広瀬監督手応え「前半はほぼ完璧。満足している」

[ 2022年9月19日 06:00 ]

ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第1節   京産大69―19関学大 ( 2022年9月18日    花園 )

<関学大・京産大>前半、相手を振り切り独走トライを決める京産大FB北山(撮影・後藤 大輝)
Photo By スポニチ

 開幕して4試合が行われ、連覇を狙う京産大は69―19で関学大に大勝した。持ち味のセットプレーを生かしながら得点を重ね、FB北山絢大(けんた、4年=東海大大阪仰星)が3トライを挙げるなど奮起。FWとバックスが一体となり、悲願の日本一へ好発進を決めた。7季ぶりの王座奪回を狙う同大は15―19で立命大に敗れた。

 昨季王者の京産大が序盤から圧倒した。前半8分、スクラムからロックのラウシーが先制トライを挙げると、FWとバックスが一体となり、終わってみれば計11トライ。春季トーナメントで33―22と迫られた関学大を一蹴し、元日本代表の広瀬佳司監督は手応えを示した。

 「前半はほぼ完璧。しっかり準備して臨んだし、11トライを取れたことに満足している」

 勝利の立役者は、自身にとってリーグ戦初トライを含む3トライを奪った北山だ。昨季は春に腰のヘルニアを患って手術したこともあり、半年以上プレーできなかった。関西を制し、大学選手権で4強に入ったチームの中で出場機会はなかった。

 「内心は悔しい気持ちがあった。“来年はやってやるぞ”という気持ちを持っていました」。努力を重ね、昨季の主戦だった竹下拓己を押しのける形で開幕戦の先発に抜てきされた。そのライバルとは公私で仲が良く、試合前日には寮で散髪をしてもらって送り出された。

 昨季の大学選手権で帝京大に30―37と惜敗。その差を埋めるために、今季のチームは一つずつ積み重ねてきた。「後半にトライを取られたところはミスがあった。そこを修正して次に臨みたい」と広瀬監督。気を緩めることなく、一戦一戦に集中していく。(西海 康平)

続きを表示

2022年9月19日のニュース