宮田笙子 全日本シニア2連覇! 世界体操へ弾み「自分のやるべきことをやって上位へ」

[ 2022年9月19日 17:00 ]

個人総合で2連覇を達成した宮田笙子の平均台の演技
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 体操の全日本シニア選手権は19日、東京・立川市のアリーナ立川立飛で行われ、女子個人総合は世界選手権(10月29日開幕、英リバプール)代表の宮田笙子(鯖江スクール)が55・265点で2年連続2度目の優勝を飾った。宮田は種目別の跳馬、段違い平行棒、平均台でも1位となり、鯖江スクールの団体総合初優勝に貢献。初の世界選手権に弾みをつけた。

 宮田は最初の種目の床運動で13・533点をマークすると、続く跳馬では14・166点、さらに段違い平行棒が13・433点、平均台が14・133点と高得点をそろえ、個人総合では2位に山田千遙(朝日生命クラブ)に1・799点差をつけた。

 「床でDスコアを落としてしまい、段違い平行棒でもつなぎ技をつなげられずにDスコアを落としてしまった。そこが少し自分の中で悔いが残っている。跳馬も余裕があるからこそ着地を止めにいったら前のめりになってしまった。その3種目は悔いが残る。ただ、平均台では巻き返せた。最後にしっかり立て直せたのは良かった」

 国体で左肩を痛めたものの、「緊張もあったし、アドレナリンも出ていたと思う」と痛みを感じさせない演技を披露。合計得点は逆転優勝を飾り、代表入りを決めたNHK杯の54・532点を上回ったが、女子の新エースとしての自覚があるからこそ、まず反省の言葉が口をついた。

 本番まで残り1カ月余り。宮田は「ケガを治して世界選手権まで、しっかりやっていきたいと改めて思った。全種目でEスコアを取れるようにしたいし、Dスコアも認定されるようにしたい。初めての大きな大会なので目標は決めずに、自分のやるべきことをやって上位を目指す」と力を込めた。

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2022年9月19日のニュース