英莉花 復活Vへ2位浮上「泥まみれだった頭の中の人がお風呂に入ってくれた」

[ 2022年5月15日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ほけんの窓口レディース第2日 ( 2022年5月14日    福岡県 福岡CC和白C=6299ヤード、パー72 )

10番、新しい3Wを使い狙いを定める原英莉花(撮影・中村 達也)
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 11位から出た原英莉花(23=NIPPON EXPRESSホールディングス)が6バーディー、1ボギーの67と伸ばし、通算8アンダーの2位に浮上した。首位とは2打差で、昨年11月以来のツアー通算5勝目を狙う。2日連続の67をマークした渡辺彩香(28=大東建託)が単独首位に立った。

 多くのギャラリーを引き連れた原が最終18番を終えると、大きな拍手が湧き起こった。今年の自己ベスト67をマーク。今季ここまで一度もトップ10入りのない23歳が、好相性の地で優勝争いに名乗りを上げた。

 「今季初めてなので、凄くワクワクしています。今週は調子もいいし、気持ちも前向きにできています」

 この大会で投入した2つのギアが好スコアを支える。1つは3W。ともにパー5の1番で残り238ヤード、4番では245ヤードを2オンさせてバーディーを奪った。「凄くフィーリングが良い」と、積極的に攻めることができている。もう1つがマレット型のパター。「大きいヘッドで初速のイメージを出しやすい」と10番で10メートル、16番では12メートルを沈めた。

 前週は予選落ち。悔しさが込み上げたが、冷静に振り返って「プレー面は悪くない。気持ち次第だ」と気がついた。今季は思い悩む時期が続く中、前向きになれた心境の変化を「泥まみれだったんですよ、頭の中の人が。でもお風呂に入ってくれました(笑い)」とユニークに表現した。

 福岡という地も、背中を押してくれる。18年には福岡県開催の下部ツアー参戦時に、福岡市内の神社で「大吉」のおみくじを引いて優勝した。20年の同県での日本女子オープン開幕前にも出向き、「吉」でメジャー初制覇。そして今週も「おみくじを引いたら大吉で」と笑った。

 ここ数戦はスコアを崩す中、ホールを追うごとに応援するギャラリーが減っていった。だからこそ、「応援してくださる方に、良いプレーをお見せしたい」との思いは強い。その先に、今季初の勝利が見えてくる。

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2022年5月15日のニュース