豊昇龍 関脇&小結3連破!元横綱・朝青龍おい22歳 阿炎を寄り切り5勝目

[ 2022年5月15日 05:30 ]

大相撲夏場所7日目 ( 2022年5月14日    両国国技館 )

阿炎(左)を攻める豊昇龍(撮影・郡司 修)
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 元横綱・朝青龍のおいで22歳の小結・豊昇龍が関脇の阿炎を寄り切って5勝目を挙げた。大関昇進を争うライバルの三役勢3人を破り、優勝争いトップとは1差となった。全勝だった碧山は1敗の佐田の海に押し出され、1敗は碧山と佐田の海の2人だけに。1敗力士も3人が敗れ、優勝争いは混沌(こんとん)としてきた。

 立ち合いで勝負を決めた。豊昇龍は阿炎のもろ手突きをかわして右差し。そのまま下手をつかみ、相手がどれだけ動き回っても離れず寄り切った。

 土俵上よりも緊張感が漂ったのはNHK中継のインタビューだ。この日は通常と異なり、間垣親方(元横綱・白鵬)から話題を振られた。同じモンゴル出身の偉大な先輩を前に22歳は直立不動。「(立ち合いは)相手の1本目の突きを受けないよう少しずれて差しにいきました」などと、ぎこちなく答えた。現役終盤の白鵬から「早く(幕内上位へ)上がってきてほしい」と対戦を望まれながら実現せず。この日は珍しいツーショットが全国へ届けられた。「ビックリして緊張しました。でも力になる」と表情を引き締めた。

 早くも全勝がいなくなり、優勝争いトップとは1差となった。三役以上で対戦を残しているのは横綱・照ノ富士、大関・正代の2人だけ。「一日一番です」。叔父譲りの集中力で、夏の主役に躍り出そうな勢いだ。

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2022年5月15日のニュース