サンズが1回戦を突破 33得点のポールは全シュートを成功させる“完全試合”を達成

[ 2022年4月29日 11:40 ]

試合後、目に涙を浮かべるペリカンズのグリーン監督と健闘を称え合うサンズのポール(AP)
Photo By AP

 今季NBA全体で最高勝率(・780)を収めていた西地区第1シードのサンズ(64勝18敗)は28日、敵地ニューオーリンズ(ルイジアナ州)で第8シードのペリカンズ(36勝46敗)を115―109(前半48―58)で振り切って4勝2敗。ファイナルまで進出した昨季に続いて1回戦を突破した。

 第6戦では前半終了時点で10点を追う展開となったが後半(67―51)に反撃。クリス・ポール(36)はフィールドゴール(FG)を14本すべて成功させ(うち3点シュートは1本)、失敗なしの14本成功はプレーオフ最多記録となった。さらにフリースロー(FT)4本もすべて成功。リリースした計18本のFGとFTを1本もミスすることなく決めるというシューティングでの“完全試合”を達成した。

 ポールは試合が終わるとクリッパーズ時代にチームメート(2012年から2シーズン)でもあったペリカンズのウィリー・グリーン監督(40)とハグ。グリーン監督は目に涙を浮かべながら、かつての“同僚”の奮闘を称えた。

 この試合では第2戦で太腿を痛めていたデビン・ブッカー(25)が3試合ぶりに復帰。32分の出場で13得点にとどまり、3点シュートの成功は6本中1本だったが、その1本は103―104で迎えた第4Qの残り1分42秒での貴重な“逆転弾”だった。

 ペリカンズはこの試合に勝っていれば、第8シードとして史上5チーム目となる最終第7戦を迎えるところだったが惜敗。ブランドン・イングラム(24)が21得点と11アシストを挙げたものの、土壇場での攻防を制することができなかった。

 しかし今季は開幕13戦で1勝12敗、19戦では3勝16敗と序盤でもたつきながら、プレーイン・トーナメントを勝ち抜いてポストシーズンに進出。“借金10”のチームが“貯金46”のチームを苦しめるという善戦を演じた。

 <28日の結果>
 ▼東地区1回戦
(4)76ers(4勝2敗)132―97(5)*ラプターズ(2勝4敗)
 ▼西地区1回戦
(1)サンズ(4勝2敗)115―109(8)*ペリカンズ(2勝4敗)
(4)マーベリクス(4勝2敗)98―96(5)*ジャズ(2勝4敗)
 *はホームチーム、カッコ内の数字は地区内シード順

 <地区準決勝のカード>
 ▼東地区
(1)ヒート―(4)76ers
(2)セルティクス―(3)バックス
 ▼西地区
(1)サンズ―(4)マーベリクス
(3)ウォリアーズ―(2)グリズリーズ対(7)ティンバーウルブスの勝者

続きを表示

この記事のフォト

2022年4月29日のニュース