正代 先場所カド番脱出の原動力は漫画!?オンオフの切り替えが奏功

[ 2022年4月29日 14:51 ]

28日、時津風部屋で稽古を行った正代(日本相撲協会提供)
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 大相撲夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)に臨む大関・正代(30=時津風部屋)が29日、稽古後に報道陣の電話取材に応じた。

 カド番で迎えた春場所は、コロナ感染の影響で調整が遅れ初日から4連敗と絶不調の滑り出し。そこから見事に持ち直して勝ち越し、9勝を挙げた。「初日が出てから良い流れになった。後半の体の動きは良かった」と振り返る。

 逆境を乗り越えた要因はオンとオフの切り替えだ。「負けている時は相撲のことを一切考えないようにしていた。場所入りしてからそこだけ集中した。じゃないと夜も眠れないぐらい考えすぎてしまうので」と感情をうまくコントロールした。息抜きになったのは趣味の漫画。「ワンピースとか呪術廻戦とかがアツくて、そればかり考えて精神状態を安定させていた。漫画は偉大ですね」と笑う。ネガティブな考えになりがちな大関だからこそ、しっかり気持ちを切り替えられたことが功を奏した。

 この日は幕内・豊山らと20番以上の申し合い稽古を行った。「番数を多めに、稽古量を増やしていけたら」と初日に向けて調子を上げていく。11勝を挙げた昨年の初場所から遠ざかっている優勝争いに「そろそろ参加したい」と、大関の責任を果たすことを誓った。

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