五輪2連覇の大野将平は1回戦敗退 パリ五輪は「自分の心がどういった動きを見せるか」柔道全日本選手権

[ 2022年4月29日 12:26 ]

柔道全日本選手権 ( 2022年4月29日    東京・日本武道館 )

大野将平
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 体重無差別で日本一を争う大会は、3年ぶりに有観客の日本武道館で行われ、東京五輪73キロ級金メダリストの大野将平(旭化成)は1回戦で敗退。14年大会以来となる全日本2勝目はならなかった。

 90キロ級の前田宗哉(自衛隊)と対戦した大野は、まず開始10秒でともえ投げを仕掛けて会場を沸かせた。その後も戦前から予告していた真っ向勝負を挑み、大外刈りや担ぎ技を仕掛けたが、体重差もあり決まらず。逆に2分半過ぎ、大外刈りで有効を奪われ、その後はポイントを取り返せずに敗れた。

 4年ぶりの挑戦を終えた大野は「自分のやりたい柔道(ができた)。前田選手も小細工なしで(技の)打ち合いをしてくれた」と相手に感謝。東京五輪以来の実戦で、同じ日本武道館の畳に立ち「東京五輪を最後に実戦から離れ、日本武道館に戻って来れたのは誇り」と感慨深げに語った。

 今月初旬の全日本選抜体重別選手権をケガで欠場していた大野は、10月の世界選手権(タシケント)代表入りを逃したが、9月のアジア大会(中国・杭州)代表に選ばれている。五輪3連覇が懸かる24年パリ五輪を目指すかどうかの態度も保留したままだが、特別な大会で実戦復帰を果たし、「なかなかパリまで頑張ると声を大にして言うことはできないが、久しぶりに皆さんの前で柔道ができた。この感性を持ち帰って、自分の心がどういった動きを見せるか、自分自身も期待して待ちたい」と今後の競技生活について言及した。

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2022年4月29日のニュース