向翔一郎が2勝を挙げる健闘 連続一本勝ちで日本武道館を沸かせる 柔道全日本選手権

[ 2022年4月29日 15:29 ]

柔道全日本選手権 ( 2022年4月29日    東京・日本武道館 )

柔道・向翔一郎
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 体重無差別で日本一を争う大会は、3年ぶりに有観客の日本武道館で行われ、東京五輪90キロ級代表の向翔一郎(ALSOK)は小川雄勢(パーク24)と対戦した3回戦で敗退したが、2勝を挙げて会場を沸かせた。

 1回戦は同じ90キロ級の阿部拓馬と対戦。開始2分ごろ、小外掛けで一本を奪うと五十嵐遼介との2回戦は1分過ぎに鮮やかな体落としで一本。小川戦でも大きな相手の奥襟を叩き、裏投げを試みるなどして相手を翻弄(ほんろう)。再び裏投げを試みようと相手と間合いを詰めたところを合わせられ、隅落としで一本負けを喫したものの、五輪代表の維持を見せた。

 初出場だった東京五輪では3回戦敗退でメダルを逃した向は、今月初旬の全日本選抜体重別選手権でも初戦で敗れ、10月の世界選手権(タシケント)や9月のアジア大会(中国・杭州)の代表を逃している。敗退には「今日は調子が良かったので悔しいし、もったいない」と語り、今後については「東京五輪前から、柔道が居心地悪い場所になっていた。もう一度、柔道をして楽しいと思う時間を増やしたい」と“自分探し”をする意向を明かした。

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2022年4月29日のニュース