橋本「攻めて」連覇 鉄棒F難度の離れ技「リューキン」成功「着地決まってうれしかった」

[ 2022年4月25日 05:30 ]

体操 全日本個人総合選手権最終日 ( 2022年4月24日    東京体育館 )

鉄棒に臨む橋本(撮影・会津 智海)
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 男子決勝が行われ、昨年の東京五輪金メダリストで世界選手権代表に決まっている橋本大輝(20=順大)が合計174・161点で2連覇を達成した。得意の鉄棒で15・433の高得点をマークするなど圧倒的な存在感を示し、予選からの首位を守った。19年世界選手権代表の神本雄也(27=コナミスポーツ)が2・898点差で2位に入った。

 最終種目の鉄棒の着地をピタリと決めた橋本は両手を高く突き上げて喜びを表現した。大きなミスがなければ連覇が決まる状況だったが、予選で回避したF難度の離れ技「リューキン」(伸身トカチェフ1回ひねり)を成功させ、2位との差を広げる圧勝。体操ニッポンの新エースは「最後、着地が決まってうれしかった。鉄棒だけは攻めて勝ちたいと思っていた」と声を弾ませた。

 昨年の東京五輪では個人総合、種目別鉄棒の2冠。だが、秋の世界選手権ではわずか0・017点差で世界一を逃す悔しさを味わい、着地へのこだわりを強くした。股関節を強化し、簡単な技から徐々に難度を高くしながら着地練習も繰り返した。この日は「右のお尻の付け根付近に痛みがあった」ため、床運動とあん馬は技の難度を下げたが、平行棒以外はほぼ着地を決め、全6種目で14点以上の高得点を叩き出した。

 昨年の全日本は予選7位からの逆転Vだったが、今年は予選首位を守り切っての優勝と、成長を示した。「毎年、自分を超えていく」が自身のテーマ。すでに世界選手権の代表入りは決まっているが、秋の本番を見据え、来月のNHK杯でも“勝ち方”にこだわる。

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