桐生 万全10秒18でV 世陸参加標準突破お預けも「まずまずのスタート」

[ 2022年4月25日 05:30 ]

陸上 出雲大会 ( 2022年4月24日    島根県立浜山公園陸上競技場 )

出雲陸上100メートル決勝、10秒18で制した桐生祥秀(左)
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 男子100メートルは元日本記録保持者の桐生祥秀(26=日本生命)が追い風1・5メートルの決勝を10秒18で制した。7月の世界選手権(米オレゴン州)の参加標準記録10秒05の突破はならなかったが、順調な仕上がりを印象づけた。多田修平(25=住友電工)が10秒27で2位。デーデー・ブルーノ(22=セイコー)は10秒50で8位だった。

 桐生が、納得の滑り出しを果たした。多田らライバルたちとの決勝は、終盤にスピードを緩めながら10秒18でフィニッシュ。世界選手権の参加標準記録は突破できなかったが、「公認記録で(10秒)1台を初戦で出せて、まずまずのスタートが切れた」と手応えを語った。

 今季はオーストラリア合宿を行い、温暖な環境で仕上げた。2・1メートルの追い風を受けた予選も10秒12。昨季はアキレス腱などの負傷に苦しんだだけに、土江寛裕コーチは「普通の陸上を久々にやっている」と順調ぶりを明かす。まずは100メートルの世界選手権切符がターゲット。「去年、個人で成績が全然出せなかった。代表になっていかないと」と桐生。中4日の織田記念(29日、広島)で、参加標準突破を狙う。

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2022年4月25日のニュース