体操・寺本明日香、引退理由は「足が限界だった」 会見開き「今は清々しい気持ち」

[ 2022年4月25日 11:23 ]

ミキハウス本社で引退会見に臨んだ寺本
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 体操女子で2度の五輪に出場した寺本明日香(26=ミキハウス)が25日、大阪・八尾市内のミキハウス本社で引退記者を開いた。

 今年1月に現役から退くことを発表。前日まで開催された全日本個人総合選手権の予選を最後に競技生活を終えた。引退試合を経て「今はとても清々しい気持ち」と話した上で、現役を退くことを決意した経緯を説明した。

 「去年、東京五輪があって、選考会では5位でした。正式メンバーには選ばれなかったけど、そこでリザーブとして最後の仕事をした上で。終わった後、本来はそこで引退しようと思ったけど、休んで考えた時に、物足りなさやモヤモヤを感じていて。このまま終わってしまうのかなと。長い間、ずっと悩んで。次の全日本までやろうと決めたのは、秋から冬にかけてでした。その時は、全日本で終わろうという気持ちが7~8割ありました。その時点では、2~3割の確率で競技を続けようかと思っていた」

 「(それでも)五輪でトップを保たないといけない気持ちが切れてしまった。戻すのに時間がかかったのと、身体が戻らなかった。同じメニューや生活を続けても、東京五輪で気持ちが切れてしまった。後は、古傷。10年ぐらい前からケガしていた右足、足首、足全般。世界で戦うためにはこれぐらいの練習をしないといけないというのが自分にはあるけど、足が限界だった。全日本で終わりという試合をやろうと決めたのは、今年に入ってスグでした」

 寺本は16歳で出場した12年ロンドン五輪で団体8位、個人総合11位。16年リオデジャネイロ五輪では団体4位、個人総合8位だった。15、19年に全日本個人総合選手権で優勝した。

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2022年4月25日のニュース