現役引退の畠田瞳さん「将来的には体操競技の指導者に」 大学院進学、米留学も視野

[ 2022年4月25日 14:20 ]

オンラインでの引退会見後、妹の千愛さん(左)から花束を贈られ、笑顔を見せる畠田瞳さん(セントラルスポーツ提供)
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 21年東京五輪体操女子日本代表の畠田瞳さん(21=セントラルスポーツ)が25日、オンラインで引退会見に臨んだ。今月21日に東京体育館で行われた全日本個人総合選手権の女子予選で現役最後の競技を終えた畠田さんは、これまで応援してくれたファンや支えてくれた関係者らに感謝の言葉を述べ、「今はまだ日にちがたっていないので実感というものは明確には沸いていないけど、引退して体操競技から離れることで、すっきりした気持ちは感じている」と、現在の心境を語った。

 昨年の世界選手権での練習中に首を負傷。パル五輪を目指してリハビリに取り組み、練習も再開していたが、「五輪、世界選手権の構成に戻すのは難しい」と判断し、2月末に母でコーチの友紀子さんに引退を伝えたという。最後の全日本は床運動のみ出場。12年間の競技生活にピリオドを打ち、感極まって涙を流した。「長年続けて体操から離れる悲しさ、寂しさはあって涙してしまった部分はあるんですど、涙が引いてからは、やり切ったという気持ちが強くて、本当にすっきりした気持ちになりました」と振り返った。

 父はバルセロナ五輪団体銅メダリストの好章さん、母の友紀子さんも元ユニバーシアード代表という体操一家。ラスト演技後には「畠田家に生まれて、こんなにも幸せなことはない」と語ったが、「プレッシャーは全く感じたことがなかった」と明言。好章さんとは練習場所が違っていたため、直接指導を受ける機会は少なかったが、自宅や試合会場でアドバイスをもらったり、試合や選考会前には応援のメッセージをもらい、「細かい部分で競技成績につながった。すごい力になったと思う」と感謝した。

 早稲田大4年生。今後については「大学卒業まで1年あるので、ゆっくり決めたい」としたが、将来的には体操競技の指導者を目指している。大学院進学や海外留学も視野に入れており、「大学院は決まっていないけど、海外留学は英語が話せるようになりたいのでアメリカっていうのと、ロシアの体操の指導方法を学びたいので、アメリカにいるロシアのコーチのところに行きたいなと考えています」と話した。

 会見後、妹で体操選手の千愛(17)から花束を贈られ、「第2の人生を楽しんで歩んでいきたいと思います」と笑顔を見せた。

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