森井 男子滑降座位で銅、5大会連続表彰台に「まずはホッとしている」

[ 2022年3月6日 05:30 ]

北京冬季パラリンピック第2日 アルペンスキー ( 2022年3月5日    国家アルペンセンター )

男子滑降座位で銅メダルを獲得した森井(AP)
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 アルペンスキー男子滑降の座位は6大会連続出場で、41歳の森井大輝(トヨタ自動車)が銅メダルを獲得した。06年トリノ大会から5大会連続の表彰台。狩野亮(35=マルハン)は7位、鈴木猛史(33=KYB)は8位だった。立位では男子の三沢拓(34=SMBC日興証券)が14位、女子は本堂杏実(25=コーセー)が6位だった。

 勢い良くフィニッシュラインを越えると、森井は北京の青空を見つめた。「ゴールできて良かった。まずは、ホッとしている」。喜びをかみしめ、安堵(あんど)していた。

 6大会連続出場の“常連”でも、「スタート台に立って、ここまで“うっ”ってくることはない」と話すほどの難コース。背中を押したのは、アルペン男子座位トリオの仲間だった。森井より前に滑った狩野が7位、鈴木8位と本来の力を発揮できなかった。3人は普段から練習、合宿、遠征を共にする仲。「(狩野)亮、(鈴木)猛史が滑る映像を見た時(自分のことのように)悔しかった。僕が頑張るしかないと思った」。仲間の思いを胸に恐怖心にも勝った。

 ここまで5大会連続で表彰台に立つも、頂点には届いていない。金メダルに懸ける思いは強い。「自分の滑りができれば、もう2つくらい高い順位のメダルが獲れる」。残り4種目。悲願の金へ、さらなる高みを狙う。

 ◇森井 大輝(もりい・たいき)1980年(昭55)7月9日生まれ、東京都出身の41歳。6大会連続出場。滑降は10年バンクーバー大会と18年平昌大会で銀メダル。06年トリノ大会の大回転、14年ソチ大会のスーパー大回転でも銀。バンクーバーはスーパー大回転で銅。トヨタ自動車所属。

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