彩香が首位タイ、2季連続開幕勝利へ18番執念パー「明日に向けて大きな一打」

[ 2022年3月6日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ダイキン・オーキッド・レディース第3日 ( 2022年3月5日    沖縄・琉球GC=6590ヤード、パー72 )

18番、ナイスパーでガッツポーズを見せる渡辺彩香(撮影・西尾 大助)
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 2位から出た渡辺彩香(28=大東建託)が1イーグル、2バーディー、1ボギーの69で回り通算10アンダーに伸ばし、黄アルム(34=韓国)とともに首位に並んだ。西村優菜(21=スターツ)が7アンダーの3位。昨季賞金女王の稲見萌寧(22=Rakuten)ら4人が6アンダーの4位につけた。

 終盤にドラマが待っていた。首位と3打差で迎えた17番パー4。渡辺が会心のイーグルを奪った。残り102ヤードから58度のウエッジで放った第2打がグリーンに着弾してカップイン。「セカンドは完璧なショットを打てた。結果的に入ってくれたのはラッキー」。右手を突き上げた渡辺は、そのホールでボギーを叩いた同組の黄アルムに追い付いた。

 しかし、最終18番パー5で試練に見舞われる。第2打がグリーン左のバンカーへ。しかもボールが壁のようにそそりたったアゴの近くに止まる大ピンチ。ピン方向に打ち出せないため、カップに背を向け左打ちでバンカー内の打ちやすい位置に出すことを決断。最初はウエッジを握ったがキャディーの薦めでパターに持ち替え、背面で5ヤードほど移動させる。再び、バンカーから3メートルに寄せるとパーパットを沈めてガッツポーズをつくった。

 ナイスパーフィニッシュで首位のままホールアウトした渡辺は「バンカー内で左打ちは初めて。本当に素晴らしいパーを取ったと思う。明日に向けて大きな一打になった」と振り返った。

 20年6月の昨季初戦アース・モンダミン・カップ以来のツアー5勝目は目前にある。勝てば2季連続開幕戦制覇。そして昨年2月の結婚後初Vとなる。夫の柔道選手・小林悠輔(28)は6日に全日本選手権の東海地区予選に出場。夫婦で優勝を目指す。

 毎日連絡を取り合う夫は「気を使って順位とか優勝とか言わない」が、渡辺は「(夫に)頑張ってほしいと思いながら回ると思う」と妻としての心情もにじませた。

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2022年3月6日のニュース