沙羅“因縁”混合団体また4位も「皆さんに助けられて幸せ」、五輪失格から約1カ月

[ 2022年3月6日 05:30 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ混合団体第2戦 ( 2022年3月4日    ノルウェー・オスロ ヒルサイズ=HS134メートル )

W杯ジャンプ混合団体第2戦に臨んだ日本。左から高梨、佐藤幸、伊藤、小林陵
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 高梨沙羅(クラレ)佐藤幸椰(雪印メグミルク)伊藤有希、小林陵侑(ともに土屋ホーム)で臨んだ日本は合計847・5点で北京冬季五輪と同じ、4位だった。1回目を終えて2位につけたが、2回目で順位を下げた。五輪金メダルのスロベニアが942・9点で優勝。男女2人ずつが飛んで競う新種目として実施された北京冬季五輪では、高梨ら5人の女子選手がスーツの規定違反で失格となったが、この日はフィンランド1番手の女子選手1人だけだった。

 失格となって涙に暮れた五輪から約1カ月、高梨が因縁の混合団体に再び臨んだ。五輪と同じ4位に終わったが「ここに戻ってくることは想像できなかったが、チームの皆さんに助けられて、今この場所に立てていることが凄く幸せ」と実感を込めた。

 1回目に123メートルの好飛躍でチームに勢いをつけた。2回目はK点に1・5メートル届かなかったが、表彰台を狙える位置をキープ。1番手としては優勝したスロベニアのボガタイに次ぐ高得点をマークし、実力を証明した。

 五輪後は数週間のブランクを経て、W杯の個人戦で復帰を果たしたが「ミックス(混合団体)に出ることに凄く不安もあった」と率直に明かす。そんな苦い記憶を払拭(ふっしょく)するためにも、覚悟を決めてジャンプ台に上った。「この試合に出ること自体が幸せなこと。今後のジャンプ人生においても、凄くいい経験をさせてもらえた」。出場できる喜びや支えとなる仲間の存在を改めてかみしめ、結果以上に大きな収穫をつかんだ。

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2022年3月6日のニュース