村岡桃佳、滑走中にまさか…「コンタクトが落ちた」も金メダル 視力0・1以下で急斜面滑走

[ 2022年3月6日 13:25 ]

北京冬季パラリンピック第3日 アルペンスキー ( 2022年3月6日    国家アルペンセンター )

村岡桃佳(AP)
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 女子スーパー大回転(座位)が行われ、日本選手団主将の村岡桃佳(25=トヨタ自動車)が、前日の女子滑降に続き金メダルを獲得した。これでパラ通算3個目の金となった。

 アクシデントにも屈しない。それが村岡の強さだ。滑走中。視界に違和感があった。「左目のコンタクトが落ちた」。視力は0・1もないという。「初めてだった。びっくりした」。左目ではほぼ見えない中、急斜面を下り、直角カーブをターンした。

 村岡の脳内が、ゴールまで導いた。レース直前に行う1回のインスペクション(下見)でコースをインプット。「自信を持って滑っていた。頭の中でイメージしていた」とハプニングにも大きな動揺はなかった。

 最終的には、3種目で世界ランキング1位に君臨する26歳のアナレナ・フォルスター(ドイツ)に0・11秒差で勝利。フィニッシュすると、コンタクトはゴーグルに付いていた。「あ、いるな」。ゴール後にスタッフに鏡を借りて装着。2日連続金メダルにも「ハプニングがあり、反省点」と自分に厳しかった。

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