佳純、美宇 世界選手権代表逃す 美誠も黒星…大波乱の準々決勝

[ 2022年3月6日 05:30 ]

卓球 ライオン・カップ・トップ32第1日 ( 2022年3月5日    東京・アリーナ立川立飛 )

女子シングルス準々決勝で早田(奥)に敗れ、引き揚げる石川
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 24年パリ五輪の選考レース開幕戦で大波乱が起きた。女子シングルスで昨夏の東京五輪代表、伊藤美誠(21=スターツ)、石川佳純(29=全農)、平野美宇(21=日本生命)が準々決勝で敗退。石川と平野は今秋の世界選手権団体戦(中国・成都)の代表を逃した。男子シングルスは張本智和(18=木下グループ)が4強入りし、世界選手権代表に決定。準決勝、決勝は6日に行われる。

 日本をけん引してきた2人に悪夢が待っていた。14歳の07年から14大会連続で世界選手権に出場していた石川、15歳から6大会連続出場の平野が代表に届かず。準々決勝で早田とフルゲームの死闘の末に敗れた石川は「内容は良かった」とする一方で、「ずっと出てきたので、世界選手権に出られないのは残念」と話した。

 24年パリ五輪の選考レースがスタートした今大会、伊藤も含めた東京五輪代表3人が4強に残れなかった。既に世界選手権代表に決まっている伊藤はプレーに精彩を欠き、「どうやって点を取ったらいいか分からなかった」と振り返った。3人は6日の5~8位決定戦に臨む。「切り替えて、いい順位で終われるように頑張りたい」と平野は懸命に前を向いた。

 《張本闘志全開、4強で世界切符》男子の張本が4強入りで世界切符をつかんだ。「達成感がある。何かをつかみ取った勝利が久しぶりなので」。2回戦では14歳の松島と対戦。「気合を入れた。中国選手とやるくらいの気持ちで。負けたらニュースになると分かっていた」と闘志全開で4―0と圧倒した。パリ代表争いも始まり、「日本人に勝てないと海外の選手にも勝てない。優勝できるように頑張りたい」と6日の準決勝、決勝を見据えた。

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