クラロワ世界王者にむぎ「めちゃくちゃうれしい」賞金20万ドルは「今のところ貯金」

[ 2022年1月15日 05:30 ]

日本勢初のクラロワ世界王者になったむぎ
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 モバイルゲーム「クラッシュ・ロワイヤル」(クラロワ)のeスポーツ「クラロワリーグ 世界一決定戦2021」の決勝トーナメントで日本代表のむぎが優勝して世界王者となった。5年目を迎えた同世界一決定戦で日本勢が優勝したのは、チーム・個人を通じて初の快挙となった。むぎは優勝賞金20万ドル(約2230万円)を獲得。日本勢は6人が出場して、総額62万7500ドル(同7000万円)を獲得した。

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 大会は昨年12月5日に行われ、2ゲーム先取の決勝、1-1で迎えた第3ゲーム。エジプト代表で世界トップレベルの猛者であるライトに対して、むぎがこん身の勝負手を繰り出した。残り1分からバルーン+ランバージャックのコンボでアタック。相手の迫撃砲による守備を、狙いすましたフリーズで無効化してタワー1本を陥落した。そのままリードを保って世界制覇。日本勢の悲願を成し遂げたヒーローは「マジでめちゃくちゃうれしいです!(賞金20万ドルは)今のところ貯金を考えています」といつものマイペースぶりで笑顔をほころばせた。

 昨年までのプロリーグからフォーマットを一新して、毎月の個人戦で争われたリーグ戦。むぎは各月の決勝戦にこそ一度も進出しなかったものの、予選でコンスタントに勝ち点を積み上げて世界一決定戦の出場32選手に名を連ねた。大舞台では前評判を完全に覆す無敗の快進撃で、一気に頂点へと駆け上がった。

 昨季は国内最強チームだったポノスの大型ルーキーとして、シーズンMVPに輝いた。2年目の今季は両耳を飾るリングのピアスとともに、前髪の奥からのぞかせる天才プロゲーマーの眼光を世界中のeスポーツファンに強烈に印象付けた。「これからは今以上に強い王者として立ちはだかっていきたいです」。まだまだ底知れぬ可能性を秘めて、若き世界王者はライバルたちに堂々と宣言した。

 ▽むぎ 世界一決定戦2021決勝 第3ゲームの優勝デッキ ボウラー、ランバージャック、ベビードラゴン、回転バーバリアン、トルネード、インフェルノドラゴン、バルーン、フリーズ

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